死体とFBI―情報提供者を殺した捜査官の告白

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死体とFBI―情報提供者を殺した捜査官の告白

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  • サイズ 46判/ページ数 448p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152100931
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0098

出版社内容情報

ケンタッキーの田舎町で女が失踪した。FBIの情報提供者だった彼女はなぜ1年もの間見つからなかったのか? その背後には麻薬・強盗事件も絡む谷間の集落の複雑な人間関係があった。初めてFBI捜査官が殺人犯となった実際の事件を詳細な取材をもとに描く。

内容説明

1987年。若きFBI捜査官マーク・パットナムは聡明な妻と幼い娘とともに、生まれ育った東海岸を離れ、ケンタッキー州の山間の田舎町パイクビルに赴任した。新しく入る者を拒むヒルビリーの町、出世を望むには厳しすぎる地でよすがとなったのは、彼の情報提供者となった麻薬中毒者の女、スーザン・スミスだった。麻薬と元夫の暴力、二人の子どもによってがんじがらめにされたスーザンは、マークの中に光を見出し、依存を強めていく。家庭にまで浸食してくるスーザンに疲弊しきったマークの妻、強い性的欲求と悪意を持つFBIの同僚。谷間によどんだ狂気はマークを深い谷底へと導いていく―。史上初めてFBI捜査官が殺人で有罪判決を受けた衝撃の事件を、ニューヨーク・タイムズ紙のベテラン記者が徹底取材した犯罪実録。

目次

パイクビル
「この女をぜったい落としてみせる」
キャシーとスーザン

証言台
無理な注文
幸せの絶頂
妊娠
腕の中のこの女を
トランクの中の死体
疑いようのない男
錯綜
聴取
状況は悪い
フロリダの雨
マニキュアの破片
堀の中のFBI
エピローグ

著者等紹介

シャーキー,ジョー[シャーキー,ジョー] [Sharkey,Joe]
作家。アリゾナ州ツーソン在住。ニューヨーク・タイムズ紙で19年間コラムニストを務めたほか、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、フィラデルフィア・インクワイアラー紙でも執筆した。現在はアリゾナ大学で講師を務めている

倉田真木[クラタマキ]
翻訳者。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

49
封印している黒歴史として欧米の実録犯罪物を数多く読んできた身には、過不足ない良いレポートと感じた。特に被害者である故人の具体的な発言を、2人の人物の記憶に一致した場合にのみ採用したと明記しているのにも好感が持てる。女運の無さ含め加害者に同情した次第。2022/05/14

まぶぜたろう

6
丁寧に取材された立派な本ではあるのだが、すみません、期待はずれでした。FBIの捜査官が殺人!って興味で本書を手にしたが、あんまりFBIは関係なく、人を殺した人がたまたまFBIだった、みたいなのがまずつまらない。そして本書が要するに心理サスペンスであって、生起した事実自体は陳腐なのが致命的。■面白かったのは、犯人が自白してるのに、物的証拠がないと起訴できないアメリカの訴訟制度。そして、人を殺しちゃいかんってのは切実に思ったね。取り返しのつかない事態ってのは、本当に取り返しがつかないんだな、と。当たり前だが。2022/04/27

根岸

2
1987年、FBI史上初めて殺人を犯したマーク・パットナムのルポルタージュ。二時間ドラマのシナリオによく出てきそうな話で、ほんとうにこういうことが起きたということに驚く。ヒルビリーという寂れた町から抜け出す夢をマーク・パットナムに見出してしまったスーザンの思惑によって二人の人生が狂う。いや、狂わされたのはスーザンで気の毒なのはスーザンなんだけど、人間って、どんなに真っ当に生きてきたとしてもほんとにどこで道を踏み外すかわからない。2024/12/10

tekka

1
期待して読み始めたが、予想を上回る展開はなし。2022/05/05

Nora

0
ハラハラするストーリーかと思いきや圧迫感ある田舎暮らしに追い詰められる描写で胃がキリキリした。 みんな幸せになってほしい。2024/03/08

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