出版社内容情報
パリ郊外に住む13歳のクレオ。ダンスが大好きな彼女は、若者を支援する財団から奨学金のオファーを受けるが、選考委員の男から性的被害に遭う。だがその後彼女自身も周囲の少女を財団に勧誘する役目を自ら負い、何十年も罪の意識に苛まれ――。仏発の#MeToo小説
内容説明
1984年。13歳のクレオはある日、「ガラテア財団」を名乗る上品な女性、キャシーから声をかけられる。パリに連れて行ってもらったり、服を買ってもらったり。クレオにとって、キャシーはキラキラした世界そのものだった。両親に金銭的な負担をかけずにダンスを続けていくためにも、ガラテア財団の奨学金審査を受けるクレオ。だが、審査員の男に受けたのは、性的暴行だった。2019年。48歳になったクレオは、今も過去に苛まれる日々を送っていた。ある日、インターネットで10代前半の少女たちが写っている写真を見つけた警察が調査に乗り出していることを知り、自らも名乗り出るか逡巡するが―。組織的な少女の性的搾取を暴き、被害少女の長年にわたる懊悩を描く、フランス発の#MeToo小説。
著者等紹介
ラフォン,ローラ[ラフォン,ローラ] [Lafon,Lola]
作家、ミュージシャン。ロシアとポーランド、フランス系の家庭に生まれ、ブルガリアの首都ソフィアと、ルーマニアの首都ブカレスト、パリで幼少期を過ごす。ソルボンヌで英語を学んだあと、ニューヨークに渡りダンスを学ぶ。2003年にデビュー作、Une fi`evre impossible `a n´egocier(交渉不能な熱)を発表
金丸啓子[カネマルケイコ]
フランス語翻訳者、大阪外国語大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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