出版社内容情報
レーベル通算1500番到達を記念し、SFマガジン・ミステリマガジン両誌に掲載された総解説企画を書籍化。作家や評論家による作品解説をすべて通し番号順に掲載。全書影を網羅した巻頭カラーページも。『ハヤカワ文庫SF総解説2000』につづく公式ファンブック
内容説明
1973年3月、日本人作家のSF専門レーベルとして創刊されたハヤカワ文庫JA。その後ミステリや評論、エッセイ、コミックなどの他ジャンルも包括した国内総合エンタメレーベルとして刊行を続け、このたび通算1500番に到達した。それを記念し、2021年にSFマガジン・ミステリマガジンに掲載された総解説企画を書籍化。1番の小松左京『果しなき流れの果に』から、先進的なアイデアで話題を呼んだアンソロジーの1500番『異常論文』まで、全作品の書誌情報と、作家や評論家らによる解説を通し番号順に収録。巻頭に全初版カバーをフルカラーで掲載。『ハヤカワ文庫SF総解説2000』に続く公式ガイドブック。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハスゴン
26
前半はsf gが多いが後半になるとミステリも多いので、歴史あるレーベルの魅力をギュッと閉じ込めてあり繰り返し読みたいです。次はミステリ文庫の番かな2022/02/12
tosca
25
ハヤカワ文庫JA、刊行通算1500番を記念してSFマガジン・ミステリマガジンに掲載された総解説を書籍化したもの。さすがに作品数が多すぎて、既読作品と好きな作家以外はサラッと読み流した感じになってしまった。表紙カバーがカラーで載っていたりするのは嬉しいけれど、ちょっと期待が大きすぎたかも。2022/04/21
山田太郎
18
神林長平がやたら多いような気がするなと思ったが、巻末みるとやっぱりそうだった。はじめはおもしろいというか好みの作品多いけど、後半にいくとラノベというかいまいちアニメっぽいというか苦手なところが多くなるような。食わず嫌いはいけないと思うがどうにも受け付けないというか。歴史物とか入ってきて後半節操なくなるな、SFのイメージあったのでちょっと驚く。しかし、SFはあらすじで読んだ気になるような。2022/06/12
緋莢
17
2022年刊行。1973年、小松左京『果しなき流れの果に』から始まり、樋口恭介編『異常論文』で1500番に到達した ハヤカワ文庫JA作品を紹介しています。『ハヤカワ文庫SF総解説2000』同様、この本刊行時点で新版が出ているものは、旧版のところに番号を記載。シリーズものは、まとめて紹介しています。ハヤカワ文庫SF同様、未刊行の番号もあるのですが<131、412~500、937、1209、1269、1292、1344、1345>とかなり多く、これは、さすがに1500番到達と言っていいのか…と(続く 2023/02/08
臓物ちゃん
10
果てしなき流れの果てが異常論文へと至るまでの、日本SF1500冊の大河をまるっと納めた一冊。SFのみならず育毛本まで紹介されている徹底ぶりだ。しかしどんなマイナー作品もそれなりに褒められている中で唯一「お勧めできる作品とは言いがたい」と名言されている石川英輔『プロジェクト・ゼロ』が逆に気になるわい。他にも時空を超えて現れる神林長平の多作っぷりや吉上亮先生によるマルドゥック・シリーズ解説の激アツっぷりなど読みどころがたくさん。佐藤大輔『遥かなる星』の沖縄の扱い、確かに最低すぎるぜ。オススメ。2022/05/13