母を燃やす

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母を燃やす

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  • サイズ 46判/ページ数 392p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152100764
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

インドで暮らすアンタラは、幼い頃から自分の人生を振り回し、自由奔放に生きる母が憎い。そんな母も老年にさしかかり、アルツハイマー型認知症と診断されるが、病気だからと母のことを赦せるわけもなく――。母娘の普遍的な物語。2020年ブッカー賞最終候補作

内容説明

毒母に苦しむ裕福な女性の視点を通して描かれる普遍的な母娘の物語。インド系アメリカ人作家による、デビュー作にして2020年ブッカー賞最終候補作。

著者等紹介

ドーシ,アヴニ[ドーシ,アヴニ] [Doshi,Avni]
1982年、ニュージャージー州生まれ。ニューヨークのバーナード・カレッジで美術史を学んだのち、ロンドン大学で修士号を取得。キュレーター兼現代アートの批評家として、“ヴォーグ”や“グランタ”、“タイムズ”などの媒体で執筆。デビュー作となる『母を燃やす』は、2019年、Girl in White Cotton(白い木綿の少女)というタイトルでインドで出版。その後、現在のタイトルBurnt Sugar(燃えた砂糖)に改題されて2020年に英国で、2021年に米国で出版。26言語での翻訳が決定している。2020年にはブッカー賞の最終候補にノミネートされた。現在ドバイ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

59
典型的な「毒親」との関係性を生々しい文章で滔々と語る硬質な文学作品。過酷な幼少期の思い出や母親に対する感情はあまりに痛ましく、ドライな文体にも時たま煮えたぎるように熱いものがある。閉塞感と緊張感が一気に高まるラストシーンは瘴気が立ち込めていて、読んでいるこちらも思わず息苦しさを感じる程であった。解説で、一部は作者自身の体験を元に描写しているのではないか、と書かれていたが、これが自伝的作品でないとしたら、全くの想像で書いたとするなら恐るべき作家だと言わざるを得ない。しかし、読んでいて楽しい小説ではなかった。2022/01/22

fwhd8325

54
この強烈なタイトルに惹かれました。タイトルに負けない激しい物語でした。2022/06/05

星落秋風五丈原

22
奔放な母に特殊なコミュニティに連れていかれた過去を持つヒロインが認知症が進みつつある母に恨みを募らせる。「母を燃やす」ところまではなかなかたどり着かない。2022/09/05

エル・トポ

18
米国在住のインド系女性による物語。舞台はインド、プネー。この土地については何も知らないが、裕福な人々の住む欧米の感覚に近い都市だというのは認識できる。「毒母」を描いた物語というふれ込み。主人公の母が結婚後にする事もなく、何時間も玄関で夫を待ち続けるよう姑に言われる場面を読むと、社会自体に問題があるようにも思えてくる。確かに宗教の修行所で教祖の愛人になり、子どもをほったらかしにしていた事は酷いと思うが、他に世話をしてくれる人がいた訳だし。愛憎渦巻く相手が認知症て衰えていく様子が辛いというのは理解できる。2022/03/30

あゆむ

8
なんとか海外小説読めるようになりたくて図書館で手に取った本 自分の母はまだしも祖母も旦那の母も母って表現してくるからもうほんとに訳分からなくて半分読み切れず断念😥😥😥 2022/09/21

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