出版社内容情報
未知の物質によって太陽に異常が発生、地球が氷河期に突入しつつある世界。謎を解くべく宇宙へ飛び立った男は、ただ一人人類を救うミッションに挑む! 『火星の人』で火星でのサバイバルを描いたウィアーが、地球滅亡の危機を描く極限のエンターテインメント
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
777
アンディ・ウィアー(『火星の人』。本書は3作目)得意のエンターテインメントSF。地球の危機を救うべくグレースらは12光年離れたタウ・セチに向かう。なんだか宇宙戦艦ヤマトを思わせるような設定だが、このプロジェクトは地球への帰還が想定されていない。いわば特攻である。前半はやや説明が過剰で面倒にも感じるが、ファーストコンタクトあたりからは俄然面白くなる。煩雑な部分も含めてウィアーはかなりな程度に科学的な知識を背景に(とはいっても、もちろんSFだけに飛躍はあるのだが)物語を紡いでゆく。なかなかにスリリングである。2023/12/12
starbro
624
読メで評判が良さそうなので、読みました。アンディ・ウィアー、初読です。人類滅亡の危機の割には、悲壮感がありません(笑)ヘイル・メアリーが宇宙船の名前で、ビートルズが登場するとは思いませんでした♪ 続いて、下巻へ。トータルの感想は下巻読了後に。 https://www.hayakawabooks.com/n/n99be3e46accf2022/03/16
海猫
553
主人公が、ある部屋で目を覚ます。彼はほとんど記憶喪失状態。手探りで行動を起こすと、少しずつ過去を思い出していく。特殊な状況で始まるので目を惹かれ、読み進んでいくとある程度事情はわかってくるので「はーん、そういう話か。なるほど」となる。が、意表を突く展開がきてビックリした。まだ上巻だけど、これはかなりの面白さ。ひたすら知的好奇心を刺激されて、先が気になる。文章が明朗で読みやすくユーモアが効いているのが、実に良い。謎だらけのお話ではあるけど、焦らしたり透かしもなく着実に進むのも、知的に思う。早速、下巻へ突入。2022/05/09
青乃108号
522
人類の危機を救う運命を託された、たった1人の男の物語。銀河系スケールの規模の大きな物語のはずであるし、確かに今起きている事は人類史上初の大変な事であるに関わらず、男の1人称で語られる物語は男の性格上の事もあってユーモラスに寄り過ぎる傾向があり、その分緊迫感に欠ける。上巻を読んだ限りではこれと言った見せ場も無く、正直退屈であった。【三体】を読んだ後だけに余計退屈に感じるのかも知れない。下巻で驚かせてくれる事に期待する。2022/12/17
ehirano1
504
サイエンスをブチ込み過ぎて著者のアイデアが爆発したのではないかと思うくらい。しかし、それがイイ、とてもイイ。もはや「宇宙生命化学ミステリー」ともいうべき内容にページを捲る手が止まるわけがない。後半もとっても楽しみ!2025/01/01
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