出版社内容情報
未知の物質によって太陽に異常が発生、地球が氷河期に突入しつつある世界。謎を解くべく宇宙へ飛び立った男は、ただ一人人類を救うミッションに挑む! 『火星の人』で火星でのサバイバルを描いたウィアーが、地球滅亡の危機を描く極限のエンターテインメント
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
247
読メで評判が良さそうなので、読みました。アンディ・ウィアー、初読です。人類滅亡の危機の割には、悲壮感がありません(笑)ヘイル・メアリーが宇宙船の名前で、ビートルズが登場するとは思いませんでした♪ 続いて、下巻へ。トータルの感想は下巻読了後に。 https://www.hayakawabooks.com/n/n99be3e46accf2022/03/16
海猫
133
主人公が、ある部屋で目を覚ます。彼はほとんど記憶喪失状態。手探りで行動を起こすと、少しずつ過去を思い出していく。特殊な状況で始まるので目を惹かれ、読み進んでいくとある程度事情はわかってくるので「はーん、そういう話か。なるほど」となる。が、意表を突く展開がきてビックリした。まだ上巻だけど、これはかなりの面白さ。ひたすら知的好奇心を刺激されて、先が気になる。文章が明朗で読みやすくユーモアが効いているのが、実に良い。謎だらけのお話ではあるけど、焦らしたり透かしもなく着実に進むのも、知的に思う。早速、下巻へ突入。2022/05/09
美紀ちゃん
120
私は誰?ここはどこ?から始まる。太陽がアストロファージに感染して死にかけている。タウ・セチに向かうミッション。アストロファージは燃料。推進力。宇宙人!本当に?大気がまるで違う。アンモニアで呼吸する宇宙人。しかも29倍の気圧。対面して意思を伝えようとするとちょっとした表情などを感じる。主人公も相当な天才だと思うけど作者も相当な天才だと思った。未知の知的生物への理解能力がものすごい。エリディアンのロッキーと友達になれたような気がする。すごいすごい!興奮する。会話できるようになるのが早い。面白すぎる!下巻へ。2022/05/15
buchipanda3
117
近未来の地球規模の危機を題材とした本格SF長編。と言っても、その読み味は重いというよりも、そのサバイバルの奮闘っぷりを洗練されたポップで軽妙な文章で読み手を惹き込む、まさにエンタメなもので楽しく読めた。それでいて科学的な要素もふんだんに盛り込まれ、SFとしての好奇心も満たす。上巻は無から始まる形で、主人公は自らの状況を探索することからスタート。当初は展開がややくどいかなと感じたが、リアルさを持たせるために必要な設定が多かったのだと思う。そして何よりも本巻の後半にさらなる期待感を持たせることが。下巻へ。2022/02/27
ずっきーーーん
112
胸が踊るなんてのは、たんなる言葉の比喩。小説が楽しいあまりに心拍数が上昇するなんて、実際にあることじゃない。まあ、面白いってのがよく伝わる表現だけど。……オーケイ、認めよう。わたしの心臓は文字通り踊りまくっている。ドッキンドッキンだ。ワクワクが止まらない。チッ、ハードカバーかよとか、この薄さで上下巻かよは吹っ飛んだ。もー、むちゃくちゃ面白いいいいいいいいいーーー!!! おっと、そろそろ下巻へ突入する時間だ。2022/02/05