出版社内容情報
ラビリンスの奥深く、香の匂いが立ち込める部屋で、ジー・ムーンが導くヨガクラスが行われている。参加者は、文学者、記録家、植物学者、守護者、位相幾何学者、地理学者、氷屋、コック。彼らは屍のポーズをとりながら、それぞれの過去をめぐる旅に出る……。
内容説明
天文学者、記録保管人、植物学者、守護者、位相幾何学者、地理学者、氷屋、コック―ヨガマットの上で屍のポーズをとっていたわたしたちのうち、ひとりはついに起きあがらなかった。失われたのは誰―?わたしたちは、この地に至る旅の記憶の断片を思いだす。巡礼路、北へ向かうシルクロード、愛に飢えた子ども時代、近づく世界の終わり…。共に育った家族のような、あるいはひとりの心の内に住むような八つの魂が回顧する過去と未来の寓話。
著者等紹介
デイヴィス,キャスリーン[デイヴィス,キャスリーン] [Davis,Kathryn]
1946年生まれのアメリカ人作家。1988年にデビュー。2000年にグッゲンハイム・フェローシップ選出、2006年にラナン文学賞受賞。スキッドモア・カレッジで教鞭をとったのち、現在はセントルイス・ワシントン大学人文学部のライティング・プログラムで教える。ヴァーモント州在住
久保美代子[クボミヨコ]
大阪外国語大学卒業、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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