人はなぜ憎しみあうのか〈上〉―「群れ」の生物学

個数:
電子版価格
¥2,530
  • 電書あり

人はなぜ憎しみあうのか〈上〉―「群れ」の生物学

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月19日 11時12分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 316p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152099631
  • NDC分類 489.9
  • Cコード C0040

出版社内容情報

人間は社会に属することで一つの集団としての属性を強める一方で、集団外の人を違うものとみなして敵視することがある。他の生物と比較して、なぜ人間は小さな違いにこだわり、仲間と敵を区別するのか。人間社会の成り立ちを生物学的な見地から解き明かす。

内容説明

人間社会は動物の群れや昆虫社会とどこが似ていて、どこが異なるのか?先史時代における狩猟採集民の生活から現代のフェイスブックでのコミュニケーションまで、人と人が交わることで生まれるコミュニティの成立背景について、フィールド生物学者がチンパンジーの群れやアリの巣の生態と比較しながら探索する。

目次

第1部 帰属と認識(社会がそうでない姿(および、そうである姿)
脊椎動物は社会に属することから何を得るのか
離合集散する社会
個々を見分ける)
第2部 匿名社会(アリと人間、リンゴとオレンジ;究極的な国家主義者;匿名の人間たち)
第3部 近年までの狩猟採集民(バンド社会;遊動生活;定住)
第4部 人間の匿名社会がもつ深遠な歴史(パントフートと合い言葉)
第5部 社会のなかで機能する(あるいはしない)(他者を感じ取る;ステレオタイプと物語;おおいなる連鎖)

著者等紹介

モフェット,マーク・W.[モフェット,マークW.] [Moffett,Mark W.]
スミソニアン自然史博物館研究員。ハーバード大学人類進化生物学部客員研究員。昆虫の生態を研究するフィールド生物学者であり、熱帯雨林の樹冠の専門家。また、「ナショナルジオグラフィック」誌に写真を寄稿するカメラマンとしても活動している

小野木明恵[オノキアキエ]
翻訳家。大阪外国語大学英語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koichiro Minematsu

64
まだ上巻ですが、マジで面白い! 最初は分かりませんでしたが、表紙に何故アリが人といるのか、読み進めると納得です。タイトルからして感情論の部分を読みたかったのですが、そうではありません。社会性のある学問です。自分なりの現段階での憎しみあう理由は、アイデンティティ・バイアス・匿名性です。更なる下巻に期待!2022/01/06

りょうみや

22
蟻の研究者が書いた人間の社会性についての内容。進化心理学や社会心理学に基づいた同内容の本は多いが、本書は著者専門の蟻を含め、様々な群れをつくる動物達と対比することによって、人間の群れの特徴を浮かび上がらせている。人間が街中で見知らぬ人たちと普通に通り過ぎているのは、生物の中では特異な能力と言う。人間は共通の「しるし」で同族を認知しているのだが、それから人間のアイデンティティの根本のところまで話を進めていく。上・下合わせて一気に読む。2020/12/16

テツ

14
群れるのはそこに属する個々人の生存競争を有利にするため。そして群れ以外の他者(たち)は生存競争におけるライバルである。更に人間は群れの利益のためだけに存在することはできない。異なる価値観、思想信条、群れの形に感じる好き嫌い。そうした小さな差異を群れを形成する膨大な数の個人同士が群れの中でぶつけ合い反目しあう。そりゃみんなで仲良く手を繋ぎ助け合おうなんていうお題目はそうした在り方の前では虚しく響くだけだよなあ。何とかして人の群れを一段階上のステージに進めることはできないものか。下巻も楽しみです。2022/09/09

flat

9
生物学的な観点から人間の社会性について書いてある。生きるにあたって群れという概念が存在する。そして群れの外は生存競争における競争相手である。従って排除機能が働く。皆で仲良く手を繋いでというのが如何に難しいことなのかというのが分かる。それはおそらく生物の持つ本能への挑戦なのだ。2021/04/04

くらーく

3
どうかな。著者の経歴と社会学とか心理学とかの結びつきが何とも。確かに蟻と人類と、こうやって対比すれば似ているけど、違いが圧倒的すぎない? 憎しみ合う理由が群れだとすれば、これからの人類はますます希望が無くなるなあ。 まあ、下巻をじっくり読みますわ。2022/03/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16312110
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。