出版社内容情報
2008年にノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン教授の最新著作。ニューヨーク・タイムズ紙で連載中の人気コラムが待望の書籍化。高所得者への減税による経済成長など、旧来の保守派の主張を厳しく批判しながら、現代のアメリカやEUにおける政治・経済に関する問題の誠実な見方を明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
72
論旨とスタンスは明快、驢馬寄り。受益者負担となっているのかが、各課題検証基準。気になったのが、「政治的な両極化と経済的な両極化が並行進行」の件。連邦制もパズルをより複雑するのに一役。保守派に象も驢馬もないので、あくまで傾向。踏まえた著者の問題提起する『二つの不在』は、確かに御説御尤も。一方『気候』では、1人のヒトとしての著者の価値観を、最も垣間見ることができた気がする。”ゴキブリアイデア”とか辛辣な表現も、氏の強い信念の裏返しと解釈。因みに記載の”60 Min”は拝聴済み。流石に呆れたなぁ。2020/11/19
なかしー
50
2020年7月初版。この時点でトランプ関税問題を指摘していたことが、2025年となり危惧したことが実現することに…元はコラムとブログ記事を書籍化し、全17部-81章構成の骨太本で著者の集大成のような本。よって、すべては読めない方は気になる章つまみ食いでも有りかと。で、オススメな所は?「第11部貿易戦争」と「第16部トランプ」です。理由:アメリカは日本にとって日米同盟のパートナーであり、現大統領であるトランプの発言、考えや行動、関税や貿易について学んでおくと今後の備えができるかも?2025/05/09
fragro
3
冒頭から、欺瞞許すまじという覇気がほとばしる。もしその勢いに疲れそうなら、巻末近くにある確か89章を先に読んでおくこともお勧め。続編が楽しみ。2023/06/07
chiro
2
クルーグマンが共和党嫌いである事は有名だが、その共和党がトランプによってそれまで以上に変節してしまった事はトランプ再選によって今知らしめされている。トランプは最初に大統領に就任した時も関税政策を口にしていた。しかしながら、当時はさすがにそれはアメリカにとっても両刃の剣として実施される事はなかったが、現在その事が世界不況という局面をもたらしている。トランプ個人によって壊される経済秩序とは一体何なんだろう。2025/04/26
Hiroshi Higashino
1
斜め読み.元がコラムとブログ記事ということらしく、章ごとの文量がすくないので、サクサク読めるかと思ったけど、集中力が落ちているせいか全然頭に入ってこなかった.2024/11/12
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