ファミリーランド

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152098740
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

30年後、50年後――あるいは100年後に「家族」のかたちはどう変わるのか。『ぼぎわんが、来る』『予言の島』などホラーとミステリの両ジャンルで、高い評価と熱い支持を受ける澤村伊智。稀代のストーリーテラーが、SF的想像力と未来の物語に挑む連作短篇集。

内容説明

ホラー小説大賞&日本推理作家協会賞受賞作家が、令和元年にお届けする最も恐いSF小説集。スマートデバイスで嫁を監視する姑、高級ブランド化する金髪碧眼のデザイナーズチャイルドと育児ハザード、次世代型婚活サイトとビジネス婚に待ち受ける陥穽、自律型看護ロボットを溺愛する娘と母親の対決…。ホラーとミステリ、両ジャンルの若き旗手たる著者が克明に描く、明るい未来を待ち望むすべての家族に捧げる、素晴らしき悪夢。

著者等紹介

澤村伊智[サワムライチ]
1979年生まれ、大阪府出身。2015年『ぼぎわんが、来る』で第22回日本ホラー小説大賞“大賞”を受賞。2019年「学校は死の匂い」で第72回日本推理作家協会賞短編部門賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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starbro

407
澤村 伊智は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。著者の新境地でしょうか、ファミリー厭SF連作短編集でした。オススメは、『コンピューターお義母さん』&『今夜宇宙船の見える丘に』です。こんな22世紀は、厭だぁ!2019/08/04

しんたろー

301
澤村さんの新作はSFチックな6つの不思議な話…『コンピューターお義母さん』はブラックユーモアが際立った作品で近い内に現実化しそうなのが恐い。『翼の折れた金魚』『マリッジ・サバイバー』『サヨナキが飛んだ日』の三作は著者らしいホラーテイストのSFになっていて、黒い微笑みを誘う。『今夜宇宙船の見える丘に』では介護問題をテーマに父息子の切ない話になっていて身につまされた。ラストの『愛を語るより左記のとおり執り行おう』は著者には珍しく、人情や温かみがあるSFになっていて、新たな可能性を感じさせてくれて嬉しかった。2019/09/09

nobby

236
澤村さんが描く極近未来SF6短編は、やはりタダでは終わらぬホラーぶりがたまらない!幼き頃に夢中で読んだSFといえば、宇宙人の侵略や世界規模の病原汚染など圧倒的な恐怖に慄いたのを覚えている。それに比べ、コンピューターやロボットといった今すぐにでも手が届きそうな科学技術に牛耳られた日常が生々しく想像し得る様にゾクッとさせられる。同時に、ひと昔前から見れば我々が暮らす現代も、もしかしたら嫌と感じる未来なのかもしれない…そんな複雑な想いの中で葬儀という風習を見つめ直す「愛を語るより左記のとおり執り行おう」が秀逸。2019/10/15

KAZOO

164
澤村さんの恐怖小説ではなく、SFマガジンに連載された6つのSF短編集です。若干読んでいて澤村さんのイメージはあまり感じられなく、近未来における日常の生活が描かれていて結末はあまりよくはないものでした。小川哲さんの作品のイメージを思い出しました。「コンピューターお義母さん」は今でもありそうな感じのもので、これが一番印象に残りました。2023/08/11

モルク

162
近未来2100年代を舞台とした6編。端末機、VRなど誰しもいつでも利用しそれなしでは何も出来なくなっている中、当然起こるであろう問題が…。一話目の「コンピューターお義母さん」が面白い。義母に常に監視され続ける。家だけでなく職場まで。タブレットから鍵や電気をを操作したり夫婦生活までも…。しかも義母は施設に入居中。えっ、そこから操作してたんだ、と驚く。「愛を語るより…」に出てくるバーチャル葬儀、今年の夏はコロナでバーチャル墓参りがあったので今後本当にあるかも。そんな中での本来の葬儀、やっぱりこれだよね。2020/11/11

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