出版社内容情報
郊外の名もなき町々についての作品を執筆中の「ぼく」。とある町に滞在し、誰も乗らないバスの運転手をはじめとする町の住人に取材をする。あるとき、街区に大きな穴が空き、町は消失し始める……。〈ガーディアン〉誌で「力強く、かつ不穏」と評された物語。
内容説明
『ニューサウスウェールズ中西部の消えゆく町々』という本を執筆中の「ぼく」。取材のためにとある町を訪れ、スーパーマーケットで商品陳列係をしながら住人に話を聞いていく。寂れたバーで淡々と働くウェイトレスや乗客のいない循環バスの運転手、誰も聴かないコミュニティラジオで送り主不明の音楽テープを流し続けるDJらと交流するうち、いつの間にか「ぼく」は町の閉塞感になじみ、本の執筆をやめようとしていた。そんなある日、突如として地面に大穴が空き、町は文字通り消滅し始める…カフカ、カルヴィーノ、安部公房の系譜を継ぐ、滑稽で不気味な黙示録。
著者等紹介
プレスコット,ショーン[プレスコット,ショーン] [Prescott,Shaun]
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の小さな町、マニルドラ出身。大学でジャーナリズムを専攻したのち、音楽雑誌の編集者として働く。現在はブルーマウンテンズ在住で、ゲームライターとして執筆活動を続けている。『穴の町』が小説家としてのデビュー作である
北田絵里子[キタダエリコ]
1969年生、関西学院大学文学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
藤月はな(灯れ松明の火)
りつこ
ヘラジカ
007 kazu
-
- 和書
- 折り紙夢world