レッドカード―汚職のワールドカップ

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レッドカード―汚職のワールドカップ

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  • サイズ 46判/ページ数 448p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152097804
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C0030

出版社内容情報

不正はまだ続いている!――オリンピックを超える世界的なスポーツイベント、サッカーW杯。だが、その開催権獲得の裏で動いているのは巨額の不正な金と陰謀だ。本書は、ロシアがW杯の開催権を得るために使った不正な取引の数々――賄賂、エルミタージュ美術館の絵画提供、審判の代理買収――からFIFAの汚れた理事たちの姿までを次々と明かしていく。映画化決定の迫真のノンフィクション

ケン・ベンシンガー[ベンシンガー ケン]
著・文・その他

北田 絵里子[キタダ エリコ]
翻訳

手嶋 由美子[テジマ ユミコ]
翻訳

国弘 喜美代[クニヒロ キミヨ]
翻訳

内容説明

ワールドカップを初めとするFIFA(国際サッカー連盟)関連大会の開催権、放送権、広告権獲得の裏で動いているのは巨額の金と汚れた権力闘争だ。2015年にアメリカの捜査当局が明らかにしたかつてない規模の不正、贈収賄、マネーロンダリング事件は世界のサッカーファンを驚愕させた。会長、副会長は辞任に追い込まれ、FIFAからは多数の逮捕者が出た。本書は、FIFA汚職事件の全容、ロシアがワールドカップ開催権獲得に使った不正な手段、欲にまみれた理事たちの姿を白日のもとに晒す。

目次

ベリーマン
盗聴
“賄賂を受けとったことがありますか?”
クイーンズ出身の男
投票
ジャックvs.チャック
ポートオブスペイン
メイドマン
RICO法
ブレイザーの金〔ほか〕

著者等紹介

ベンシンガー,ケン[ベンシンガー,ケン] [Bensinger,Ken]
20年以上のキャリアのあるジャーナリスト。全米雑誌賞、ジェラルド・ローブ賞金融ビジネス部門賞を受賞している。ウォール・ストリート・ジャーナル、ロサンゼルス・タイムズなどで活躍した後、2014年からはBuzzFeedニュースの調査報道チームの一員となり、スポーツ、労働問題、アート、自動車、政治など多岐にわたる報道に関わった。『レッドカード―汚職のワールドカップ』が初の著書である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

121
決勝トーナメントでいつも観戦する姿が見られたインファンティーノ会長。ロシア戦でメドベージェフ夫妻の横にいた彼は何を思っていたか。 FIFAへのレッドカードを出したのはアメリカ。その巨大汚職連盟を追い詰めたのは、かつてアル・カポネの不正を暴いたIRS~米国内歳入庁犯罪操作部とFBIと連邦検察官。欺瞞の笑みを浮かべるFIFAの肥大がFBIのガエタを尚更奮い立たせた。今回のW杯への英要人の参加の少なさは、ロシアが選出される過程での不正も一因か。ロシアとカタールでの開催を可能にしたFIFAの構造こそが真の問題。 2018/07/26

ヘラジカ

30
汚い、汚すぎる。これがFIFAか、これがフットボールか。汚職なんて言葉が生温いくらい腐りきったサッカーの世界に、呻き声ひとつでは足りない。作中で協会を犯罪組織に例える言葉が何度も登場したが、実態としては大して変わらないのではないか。私腹を肥すトップの人間は間違いなくファンやプレイヤー、ひいてはサッカーという存在自体の可能性から搾取しているのだ。先日のW杯を熱心に鑑賞した人たちこそ読まないといけない本だと思う。不正を明かしたジャーナリスト・捜査官の大半が、スポーツを愛する人間だったことを忘れてはならない。2018/07/15

garth

12
FBIによるFIFA摘発を扱ったノンフィクションなのだが、爽快感はなく、ひどく陰鬱になる。結局ロシアとカタールの買収にはメスが入らず、FIFAの体質は何ひとつ変わっていない。ここではCONCACAFが槍玉にあがるのだが、じゃあAFCはどうなのか? 電通をかかえる日本だって他人事じゃないはずだよな…2018/08/19

ふぁきべ

7
旅先で読んでいた本を終えてしまったために、急遽購入したもの。ノンフィクションでスポーツの話なので一気呵成に読めるかと思ったが、意外に堅かったのと登場人物の多さ、あとは話の構成的と法律などの少し事務的な話が多かったこともあり、少し読みにくさはあった。それはともかくとして、サッカー界に蔓延る汚職について再確認することになった。いかに腐敗しているかは想像がついても、具体的にどう腐敗しているかを知っていることとは違うので、そのためのいい機会になった。2019/07/20

こも 旧柏バカ一代

4
開催地誘致に賄賂を送るワールドカップの汚職事件。ヨーロッパ、南米に渡って長年の年月をかけて腐って行ったFIFA。 それをアメリカ人が執念で暴く。2019/01/21

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