出版社内容情報
「免疫機構は脳の健康とは無関係」という常識を疑い、十余年孤高の闘いを続けた末に実証的に定説を覆した著者はいま、不可能と言われた脳神経系疾患のケアを可能にしようとしている。前代未聞の成果で専門家を唸らせた神経免疫学者自身が明かす脳医療の最前線。
ミハル・シュワルツ[シュワルツ ミハル]
著・文・その他
アナット・ロンドン[ロンドン アナット]
著・文・その他
松井 信彦[マツイ ノブヒコ]
翻訳
内容説明
脳や神経系と免疫系とのかかわりを研究する神経免疫学は、目下伸長いちじるしい研究/診療分野の筆頭である。だが、脳の健康と免疫機構は無関係とされ、免疫の働きにつきものの炎症はとにかく抑えるのが、医学界の常識だった。その常識に疑問を抱き、実証的な研究によって覆したのが本書の著者、シュワルツだ。彼女の出現後、医学の流れは180度変わり、ウイルスのような原因となる「実体」を持たないうつや不安の抑制さえ、免疫系がそのカギを握っている、と考えられるようになった。うつも脳の炎症が原因とされる昨今、もっとも重要な医学分野となった神経免疫学の創始者が、不可能と言われるアルツハイマー病治療や脊髄再生の可能性を説き、現代人の健康のためのアドバイスを与える必読書。
目次
1章 肉体と精神のつながりに登場した新顔―免疫系
2章 認知と老化する脳―知恵の免疫細胞
3章 ストレスとうつ
4章 マウスの場合とスーパーマンの場合―脊髄の治癒を誘発する免疫療法
5章 失明を防ぐワクチン接種
6章 アルツハイマー病とルー・ゲーリッグ病(ALS)
7章 免疫系の性差
著者等紹介
シュワルツ,ミハル[シュワルツ,ミハル] [Schwartz,Michal]
ワイツマン科学研究所(イスラエル)の神経免疫学教授。その先駆的な業績に対し数々の賞を授与されており、国際神経免疫学会の会長を務めている
ロンドン,アナット[ロンドン,アナット] [London,Anat]
かつてシュワルツ研究室に所属、フォーミックス・ファーマシューティカルズ社の知財アソシエイトであり、ワイツマン科学研究所でAcademic Consultantをつとめる
松井信彦[マツイノブヒコ]
翻訳家。1962年生。慶應義塾大学大学院理工学研究科電気工学専攻前期博士課程(修士課程)修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
Masako3
みかん。
uchin44
Ikeda Kazumasa