ゲームの王国〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152097019
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「君を殺す」。虐殺の季節と復讐の誓いと訣別から半世紀が経った。ソリヤは理想とする〈ゲームの王国〉を実現すべく、権力の頂点を目指す。一方でムイタックは自身の渇望を完遂するため、脳波振動を利用したゲームの開発を早熟な少年アルンと共に進めていた――。

内容説明

「君を殺す」―大量殺戮の季節が生んだ、復讐の誓いとふたりの訣別から半世紀が経った。政治家となったソリヤは、理想とする“ゲームの王国”を実現すべく権力の頂点を目指す。一方でムイタックは自身の渇望を完遂するため、脳波測定を利用したゲーム“チャンドゥク”の開発を、早熟な少年アルンと共に進めていた。過去の物語に呪縛されながらも、光ある未来を希求して彷徨うソリヤとムイタックが、最後に手にしたものとは…。

著者等紹介

小川哲[オガワサトシ]
1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍中。2015年に第3回ハヤカワSFコンテスト“大賞”を『ユートロニカのこちら側』で受賞し、デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロドリゲス

96
下巻は上巻から半世紀後のカンボジア。少女は国を変える為に必要なルールを作り上げる必要から政治家になり国のトップを目指す。少年は大学教授になり人間の本質を変える為にルールを設定する。 二人ともにカンボジアというゲームの王国に勝利すべく邁進するが、人生というのは思惑通りにはいかない。 ★★★★★ 2019/01/19

harass

86
多忙もあり中途半端な読みになったのは反省。着地点がまったく見えないのもあり、上巻と違いすぎで興味が薄れたのもある。突拍子もない箇所に苦笑しつつ楽しめた。いい意味で若書きらしい勢いと粗さを感じる。2020/04/12

やっちゃん

80
序盤はカンボジアに詳しくないし登場人物が多くて物語になかなか入り込めず苦労した。上巻はポルポトの大河ドラマのようで面白かったのだが、下巻は脳やら精神的な内容でファンタジー色が強くなり全く別の物語だった。上巻の流れで最後まで読みたかった。2021/05/21

かのこ

79
凄かった。上巻から時は流れ、2023年。首相の地位を狙うソリヤと大学で教授となったムイタックのゲームは続く…。本を読んでいて、自分の固定概念や常識(と思っている偏見)がグラつかされる事がたまにある。この作品でその感覚を確かに覚えた。目的と手段はないまぜになり、興奮と同時に、本能的に感じる狂気に恐怖する。ルールや定義を超越した思考世界において、生きる意味を見出すことは実に難しい。最も憎むべき存在かつ世界の全てでもある存在、この世の果てで彼らが手にしたもの…壮絶な愛の物語としてもこの作品は記憶に残ると思う。2018/06/12

Akihiko @ VL

72
小川哲さん初読。日本SF大賞及び山本周五郎賞受賞作。狂ってる。バグってる。終ワッテル。なんだこの小説は。とても人が描いた代物とは思えない。まだ雲の上の神様が記した書物と言われた方が納得できる。この世のSFの歴史が180°ひっくり返るところを目の当たりにしてしまった。著者にはどこまで未来が見えている?新たな時代を創生しようとでもいうのだろうか…⁇ ダメだ。言葉が押し潰されていく。この作品に手を触れた時点で私の敗北は決められた未来だったのだ。あまりにも危険過ぎる。あまりにも強大過ぎる。今年度随一の衝撃作。2018/06/05

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