出版社内容情報
両親を殺された少女リリイは、同じく親を殺された親友カレンの復讐の旅に付き合う。カレンは記した事柄を忘れられるふしぎな本の持ち主だった。第五回アガサ・クリスティー賞作家の受賞第一作。
清水 杜氏彦[シミズ トシヒコ]
内容説明
この荒廃した世界では、理不尽な暴力で大切な人を奪われることもしばしばだ。強盗に妹と両親を殺された少女リリイは、「リリイ・ザ・フラッシャー」と綽名される、早撃ちで有名な国一番の銃の使い手。そしてその親友カレンは、記した事柄を忘れることができるふしぎな本“ダイアリー”の持ち主だ。その本は、クリニックを営むカレンの家に代々伝わるもので、医師だったカレンの祖父や父親によって、忘れられない辛い記憶に苦しむ人々のために秘密裏に使われていた。しかし、クリニックを継げなかったカレンの叔父が、“ダイアリー”を狙い、悪い仲間を集めて父親を殺してしまった。幸い“ダイアリー”は奪われなかったが、復讐を誓ったカレンは、リリイを用心棒に誘い、大型バイクに二人でまたがって、国の各都市に散らばった、父を襲った犯人たちを探す旅に出る。ひとりずつ憎い仇を痛めつけ、“ダイアリー”を用いて仇の復讐された記憶を消すのだ。そうすれば、そこで復讐の連鎖は途切れるはず、だった…第5回アガサ・クリスティー賞と小説推理新人賞、ダブル受賞でデビューした超大型新人が瑞々しい筆致で描く、ふしぎなダイアリーをめぐる、少女二人の復讐ロードノベル。受賞第一作。
著者等紹介
清水杜氏彦[シミズトシヒコ]
2015年『うそつき、うそつき』で第5回アガサ・クリスティー賞に輝く。同年、「電話で、その日の服装等を言い当てる女について」で第37回小説推理新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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