出版社内容情報
豊かな自然環境と最先端科学技術が同居する島で、ロケットを飛ばすことを目指した子供たちの一年間を生き生きと描いた成長物語前篇。小学六年生、天羽駆たちは、ロケットの発射場がある島の小学校の宇宙遊学生として一年を過ごす。島の豊かな自然を体験しつつ、夏休みのロケット競技会へ参加する模様を描く、少年の成長物語前篇。
川端 裕人[カワバタ ヒロト]
内容説明
小学六年生、天羽駆たちは、ロケットの発射場がある島の小学校の宇宙遊学生として一年を過ごす。島の豊かな自然を体験しつつ、夏休みのロケット競技会へ参加する模様を描く、少年の成長物語。
著者等紹介
川端裕人[カワバタヒロト]
1964年兵庫県明石市生まれ。千葉県千葉市育ち。東京大学教養学部卒。日本テレビ入社後、科学技術庁、気象庁などの担当記者を経て、97年退社。98年『夏のロケット』で小説家デビュー。2000年『動物園にできること』で第31回大宅壮一ノンフィクション賞候補。04年『せちやん 星を聴く人』で第25回吉川英治文学新人賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のんき
46
駆(かける)は、都内の小学六年生。南の島に一年間宇宙留学生として行きます。その島は、ロケットの発射台がある島です。海も空も、川もきれい。かぶとむしもたくさんいます。ウミガメの産卵も見れます。そんな自然と宇宙とは、関係ないなと思いました。でも、近くの川は海につながっていて、地球につながっていて、地球は宇宙の中にあるので、みんな宇宙につながっているんだなあ。駆たちが、ロケットを作って、打ち上げるところが、ワクワクドキドキしました。短い間だけど、みんな成長したなあ2017/08/28
TATA
32
種子島を舞台にした少年の成長譚。宇宙留学生として東京の実家を離れて一年間を過ごす小学六年生、駆。スタンドバイミーものなんだけど、宇宙というフレイバーとかなり起伏に富んだ出来事により、かわいらしい表紙のわりには濃い内容です。夏休みが明け、さあ後半どうなる?2017/11/03
更紗姫
28
先週、石垣島(と小浜島)に行ってきた。帰りたくなかった、ずっとここにいたら、もっといい人になれる気がした。たまたま私が話したのも、北海道出身のインストラクターや福岡からのライブ歌手とか、他から移り住んできた人達。この地に惚れ込む気持ちがよくわかる。青い空も碧い海も素晴らしいのは勿論、私を取り巻く大気が濃くて、生命体としてのパワーがアップする気がした。こんな環境に宇宙遊学、多感な小学生が感化されないはずがない。羨ましい!ワクワクする春夏、駆クンがロケット一本やリじゃないところが好感持てる。2017/01/29
徳浄さん
27
種子島宇宙留学という、小学生を対象にした制度があるようだ。それをモデルにしているのだろう。種子島は自然も素晴らしいが、歴史的にも最古の物があるのでは?日本の神様が最初に降りたところ、鉄砲伝来、そして宇宙基地。小学校の一年間をここで過ごせるなんて、この年頃の子供がいれば行かせたい。1学期から夏休みが終わるくらいまでが本作。秋冬篇も楽しみ。2017/04/22
信兵衛
23
ロケット発射場のある島に1年間留学した小6生の成長ストーリィ。 後半(秋冬篇)に期待です。2016/08/23