出版社内容情報
現生人類がネアンデルタール人と交配していたとか、犬と一緒に絶滅させたとか、定説を覆す発見の裏には、隆盛著しいゲノムサイエンスが必ずありました。そこまで断言できるわけを丁寧に解説します
内容説明
「ヒトがネアンデルタールと交配していた」「ネアンデルタールはヒトとイヌとに滅ぼされた」など、われわれ人類が起源した大昔のことがいまも話題になる。しかし、何千年どころか何万年、何十万年も前のできごとなのに、どうしてそうはっきりと言い切れるのか?じじつ最近では、これまでの化石を主にした推定が間違っていたことも、しばしば明らかになってきている。それにしても、いったい何を根拠に「間違っている」と言い切れるのだろう?すべては遺伝子、ゲノムを研究する、ゲノミクスの発展のなせるわざ。ゲノミクスがヒトや霊長類起源の研究を革命とも言えるかたちで一新し、いかに刺激的な結果を出し続けているか。専門知識のない読者にもわかりやすく解説する、現代人必読の1冊。
目次
第1章 外見にはだまされることがある
第2章 森に生える何本もの樹々―ヒトにもっとも近い類人猿を探すDNAの探求
第3章 大いなる離婚―ヒトとチンパンジーはいつどのようにして分かれたのか?
第4章 過去の人口激減
第5章 われわれがヒトであることに関して、ゲノムは何を語るのか?
第6章 ゲノムで見た現生人類の起源
第7章 いまも続く進化の旅路
第8章 いとこどうしのキス―古代のゲノムの手掛かり
著者等紹介
ハリス,ユージン・E.[ハリス,ユージンE.] [Harris,Eugene E.]
ニューヨーク市立大学クイーンズバラ・コミュニティ・カレッジ生物学教授、ニューヨーク大学人類起源研究センター研究員。ヒトを含む霊長類の起源研究にゲノミクスを用いた草分けの一人
水谷淳[ミズタニジュン]
翻訳家。東京大学理学部卒業、同大学院修了。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tenouji
smatsu
清水勇
aspheric
鮭