駅伝マン―日本を走ったイギリス人

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駅伝マン―日本を走ったイギリス人

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152095800
  • NDC分類 782.3
  • Cコード C0075

出版社内容情報

日本は世界一のランニング大国。だがなぜマラソンには勝てないのか? そんな疑問を抱いた記者は、家族と共に京都に移住。駅伝や千日回峰に挑む僧侶を取材しながら、日本の陸上文化の真実に迫る

内容説明

ランニングをこよなく愛するイギリス人ジャーナリストが駅伝取材のためはるばる日本にやってきた!日本語がまったくしゃべれないまま、京都に家族とともに半年間滞在し、箱根駅伝、実業団駅伝、そして比叡山の千日回峰行を体当たりで取材する。やがて駅伝の魅力にとり憑かれた著者は、自らも駅伝マンを目指すことに…。日本独自のランニング文化や長距離走界の慣例を、海外事情と比較しながらユーモラスな視点で描く、イギリス人駅伝マンの体験記。

目次

謎だらけの日本の長距離界
ロシア経由、日本への旅路
不思議の国ニッポン
和をもって駅伝となす
最初の難関
大学陸上部の練習に参加してみた
ライバル心と団結心
日本の伝統的な走り方
人はなぜ走るのか
初めての駅伝観戦〔ほか〕

著者等紹介

フィン,アダーナン[フィン,アダーナン] [Finn,Adharanand]
イギリスの新聞“ガーディアン”紙の編集者兼フリーランスのジャーナリスト。ケニア滞在経験を著した代表作『ケニア人と走る』(Running with the Kenyans 未訳)で“サンデー・タイムズ”紙の年間スポーツ書部門賞などを受賞し注目を浴びる。幼少期よりクロスカントリー・ランをはじめ、現在はイギリスのデヴォン州のトーベイ・アスレチック・クラブに所属し長距離走にいそしんでいる

濱野大道[ハマノヒロミチ]
翻訳家。ロンドン大学・東洋アフリカ学院(SOAS)卒業。同大学院タイ文学専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

46
外国には駅伝って無いのか! ということも知りませんでしたよ私。箱根駅伝に重きをおき過ぎる日本の長距離界など、なるほどーとイギリス人ジャーナリストの視点でみると日本の独特さ(良いところも悪いところも)がよくわかる。一家で移住して色々驚いたり困ったり喜んだりするところはあの「英国人一家日本を食べる」に似てます。2015/12/30

はる

45
なかなか興味深い内容でした。英国人記者が日本に滞在し、選手や指導者に直接触れて感じたのは、たくさんの疑問と問題点。彼の指摘は大筋正しい(多少感違いはあるけれど)のでしょう。最近はやりの日本称賛本ではなく割と批判的な内容。日本文化にもあまり関心がないようですね。確かに彼の指摘は正しい。だけどね、と言いたくなるところが多かったかな。2016/01/21

いちろく

34
集団主義であり「わ」を重んじる日本人。では、何故日本古来のスポーツである柔道、空手、相撲等は個人的な競技なのだろうか?日本で一番人気のある駅伝、箱根駅伝は世界に通用する日本人ランナーの育成を阻害しているのか?ガーディアン紙の編集者でもある著者が、日本の大学や実業団、選手への取材だけでなく、実際に選手達と自分の足で走り1人のランナーとしての目線から日本の長距離界を肌で感じ思った事を描いている内容。著者が到達した「エキデン」の答え、それは、陸上競技を愛し走る事が好きな人達が実際に走る事で感じるモノ、と思えた。2015/12/29

けんとまん1007

32
一つの文化論みたいなところを感じた。駅伝、たしかに、マラソンとか長距離種目とは違う響きがそこにはあると思う。チームという要素がおおきいからかもしれないし、そこに、日本人独特のものを嗅ぎ取るからかもしれない。確かに、正月三が日の駅伝が、かなり大きなムーブメントであることは事実。それはそれとして、比叡山の千日回峰行を達成された方の部分が、いちばん、興味深かった。2016/04/17

くさてる

28
いわゆる「日本スゴイ」系の外国人が書いた本、と思って読むと裏切られます、良い意味で。ランニングをこよなく愛すイギリス人ジャーナリストによる日本のランニング文化論。日本人だと気づきにくいランニングに関するトリビアも楽しめますが、マラソンを好きすぎるのに国際大会で結果が出せない日本人の苦しい状況や子どもの頃から訓練を受ける為の弊害など、日本人にとって耳が痛い提言もたくさん。日本人の外国人(あるいはジャーナリスト)に対する壁に、とても真面目にぶつかって真摯に取り組まれたことが伝わってきます。ランナーにお薦め。2016/01/16

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