ハヤカワSFシリーズ<br> ユートロニカのこちら側

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ハヤカワSFシリーズ
ユートロニカのこちら側

  • 小川 哲【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 早川書房(2015/11発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152095770
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

<第三回ハヤカワSFコンテスト受賞作>個人情報と引き換えに完璧な生活が約束されるアガスティアリゾート。安全と安心に満たされて生きることに、人間存在の自由と幸福――未来の姿はあるのか?

内容説明

アガスティアリゾート―マイン社が運営するサンフランシスコ沖合の特別提携地区。そこでは住民が自らの個人情報―視覚や聴覚、位置情報などのすべて―への無制限アクセスを許可する代わりに、基礎保険によって生活全般が高水準で保証されている。しかし、大多数の個人情報が自発的に共有化された理想の街での幸福な暮らしには、光と影があった。リゾート内で幻覚に悩む若い夫婦、潜在的犯罪性向により強制退去させられる男、都市へのテロルを試みる日本人留学生―SF新世代を担う俊英が、圧倒的リアルさで抉り出した6つの物語。そして高度情報管理社会に現れる“永遠の静寂”とは。第3回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。

著者等紹介

小川哲[オガワサトシ]
1986年生まれ。千葉県出身。東京大学大学院総合文化研究科博士課程。数学者で論理学者でもあるアラン・チューリングと人工知能の関係を研究中である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

105
あらゆる個人情報を提供する事によって、居住が可能になる巨大リゾート「アガスティア」複数の登場人物の人生を緩やかに交錯させながら、常に知られている事を、何の疑念もなく受け入れる者と耐えられず切り捨てられる人々が描かれる。淡々とした筆致が却って、人々の葛藤を顕にしているように感じたし、打ちのめされても、また立ち上がるぞ、という結末も良かった。自由とは、突き詰めれば何なのだろうか。2016/02/06

あじ

66
(第3回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作)海外を舞台に監視社会を描いた作品。SFとして読むと若干骨組みに心もとなさが伴うが、いやいや実年齢を遥かに上回る筆力に瞠目したのだった。作者は86年生まれだというから、発表時点で20代である。只者じゃない空気を纏う新鋭に、私は身を震わせた。これから更に腕を磨けばどうなることか。人間の深層を鋭利に抉る、油断なき作家に化けるのではないかと未来予想をせずにはいられない。活躍が期待される作家だ。2016/01/01

sayan

63
管理社会=ディストピア小説。とは言え、非常に既視感が強い内容が生々しい。昨年読んだ社会学者バウマンの「私たちが、すすんで監視し、監視される、この社会について」と同じく「(人間の)想像力への介入」に関するやりとりは刺激的。登場人物に「行為を裁くことと、危険性そのものを裁くことは大きく違う」という発言は主による排除と追放へ続く思想実験を想像する。東浩紀が「管理に衝突する反抗者」の描写へ注文を付ける。そこは同感、とはいえ、デビュー作にそこまで求めるのは酷な話。本書の次が「ゲームの王国」。著者のこれからが楽しみ。2019/10/14

たいぱぱ

61
技術の進化は人間の存在意義まで変えてしまうのか?見るもの聞くもの個人情報全てをマイン社に売る代わりに生活の全てを保証される街。そんな街に絶対住みたくないと思うが、スマホからGoogleやAppleに情報を抜き取られてる我々はもう既にその一歩を踏み出してるのかもしれない。悲惨な殺人事件が起きる度に、事前に防げなかったのか?といつも考える。この街にいたらそれは解決できるのだが…。デビュー作にしてとんでもない完成度だ。何気に読んでいた各章の太文字部分を読後に読み返すと色んな情報が散りばめられててゾクッとした。2025/02/08

クリママ

48
近未来、自分の情報をすべて明け渡す代わりに、仕事をしなくても安全、安心に暮らせる、企業とサンフランシスコ市によって運営される島。そこに暮らし、24時間監視される生活に耐え垂れず病む人たち、犯罪傾向を察知すれば犯罪を起こす前に逮捕することができる法律… ユートピアを目指すはずがディストピア。現実に戻れば、個人情報はすでに管理され始めていて、私たちの未来もこうなっていくのかもしれない。それは安全で快適なのか。自由はあるのか。怖ろしい。まるで海外の翻訳を読むような文章。著者のデビュー作であることも怖ろしい。2023/06/24

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