なぜデータ主義は失敗するのか?―人文科学的思考のすすめ

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なぜデータ主義は失敗するのか?―人文科学的思考のすすめ

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152095510
  • NDC分類 336.1
  • Cコード C0034

出版社内容情報

人が世界をどう認識・体験するかを人文学的手法で解析する「センスメイキング」を、コンサルタントが丁寧に解説。

内容説明

ブレインストーミングからデザイン思考、ビッグデータまで、魔法のビジネスツールはどうして難局を乗り越えられないのか。人文科学的思考法をビジネスの場で用いるというのは、具体的にはどういうことなのか。データ分析だけでは激動の状況に対応できない。ならばどうすればいいか…多数の一流企業と協働するコンサルタントが明かす、難局を乗り越える思考法。

目次

霧の中を進む
第1部 人を正しく理解できないのはなぜか(事業分析、データ、ロジック―デフォルト思考的問題解決法;クリエイティブになろう!―枠にとらわれない思考による問題解決法)
第2部 人を正しく理解するには(人文科学;方向転換―レゴ;製品デザイン―コロプラスト;企業戦略―インテル、アディダス;“霧の晴れる瞬間”を実現させるリーダーとは)
人を正しく理解する

著者等紹介

マスビェア,クリスチャン[マスビェア,クリスチャン] [Madsbjerg,Christian]
コペンハーゲンとロンドンで哲学および政治学を学び、ロンドン大学で修士号を取得。ReDアソシエーツの創業パートナー。ニューヨークを拠点とし、従来研究者が使ってきた高度な手法を各社の問題解決プロセスに取り入れ、ReDのクライアントリレーション担当ディレクターとして多くのフォーチュン300企業の経営陣にアドバイスをする。社会理論、言説分析、政治学に関する著書数冊あり

ラスムセン,ミゲル・B.[ラスムセン,ミゲルB.] [Rasmussen,Mikkel B.]
デンマークのロスキレ大学で行政学・経済学の修士号、オランダのマーストリヒト大学でイノベーション管理学の修士号を取得。ReDアソシエーツの創業パートナー。ReDアソシエーツ・ヨーロッパのディレクターとして先見的企業の経営トップと協働、その仕事から玩具、スポーツ用品、ヘルスケアの市場で画期的なテクノロジーや製品が生まれている。ヨーロッパで学界および一般メディアに多数の記事を寄稿

田沢恭子[タザワキョウコ]
翻訳家。1970年生。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科英文学専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

cape

16
文系不要論を根に持っている私としては、快心の一冊。デフォルト思考にならず、センスメイキングを使ってパースペクティブに。日本にイノベーションが少ないのは、過度な合理主義にあるだろう。それが実証的でない発想を拒絶する。スティーブ・ジョブズが目指した「文系と理系の交差点に立てる人」。まさに日本に欠ける発想。レゴやインテルの事例も興味深い。日本に「霧の晴れる瞬間」は訪れるのか。ビッグデータやAIでは解決できない、「人を正しく理解すること」がその鍵になる。2017/11/15

nizimasu

4
商品開発からマーケティングに至るまで、データ主義というのは確かに高まっているんだけれど、そこからは従来の発想以上のものや潜在的なニーズにまではどこまでも応えられないというのがまずベースにある。そこからデータをにらみつつの人間の創造性や発想法の話になっていく。読み進めていくうちにどこか既視感のある議論だったのが楠木健さんの「経営とセンス」の話だということに気づく。結局、担当者のあっと驚く気づきや発想とうのはその人のセンスそのものであるという部分に行き着いて膝を叩いた次第。最終的にはリーダー論になるのも同様か2015/08/30

Sanchai

1
企業がエスノグラフィ―調査を行って成果を出している事例を最近別の本で読んでしまったので、積読状態にあったこの本も、サブタイトルを見た瞬間、中身がおおよそ想像がついてしまった。欧米の書籍にありがちな、非常に冗長な書きぶりで、かなりの部分をとばし読みしてしまった。2017/04/07

yahiro

1
昨今流行りのデータ主義に基づく経営戦略ではなく、人文科学に基づいた深い洞察こそが必要だ、ということを主張する本。確かに、インテルやレゴなどの実例を挙げながら必要性については理解できたが、だからといってデータ解析を軽んじていいというわけでもないと思う。結局、洞察が大切というのは示されはするものの、何が言いたいのかよくわからない本ではあった。2015/12/19

huyukiitoichi

1
今更そんなこといってんの? ってぐらい遅れた議論のように思えるなあ。2015/08/15

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