いつも「時間がない」あなたに―欠乏の行動経済学

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いつも「時間がない」あなたに―欠乏の行動経済学

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  • サイズ B6判/ページ数 335p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152095244
  • NDC分類 331
  • Cコード C0033

内容説明

いつも時間に追われていて、思うとおりに物事が片付けられない。それなりの収入はあるのに、目の前の出費のために、借金を重ねてしまう。ダイエットをしようとたびたび取り組むけれど、長続きしない。人の気を引こうと熱をもって話しかけるが、いつも相手はつまらなそうなだけ。薬を処方通りキチンと飲まないから、いつまでも治らない。こうした、同じ状態から抜け出せない人は多いですが、じつはこれらはすべて、必ずしもその人の資質によらない、ある共通の要因がもとで起こっていたのです。さまざまのめざましい実験・研究成果を応用し、期待の行動経済学者コンビが初めて世に贈る1冊。

目次

第1部 欠乏のマインドセット(集中とトンネリング;処理能力への負荷)
第2部 欠乏が欠乏を生む(荷づくりとスラック;専門知識;借金と近視眼;欠乏の罠;貧困)
第3部 欠乏に合わせた設計(貧困者の生活改善;組織における欠乏への対処;日常生活の欠乏)

著者等紹介

ムッライナタン,センディル[ムッライナタン,センディル] [Mullainathan,Sendhil]
ハーバード大学経済学教授。俗に「天才賞」と呼ばれるマッカーサー賞の受賞者で、専門は行動経済学・発達経済学。行動経済学の成果の社会問題への応用をアドバイスする非営利組織“アイデアズ42”の創立者

シャフィール,エルダー[シャフィール,エルダー] [Shafir,Eldar]
プリンストン大学ウィリアム・スチュワート・トッド心理学教授。専門は認知科学、行動経済学。行動経済学の成果の社会問題への応用をアドバイスする非営利組織“アイデアズ42”の創立者

大田直子[オオタナオコ]
翻訳家。東京大学文学部社会心理学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

239
この本を手にとった時は時間の管理方法について書かれていると思ったが、副題を見ると行動経済学だったので読むまで気付かなかった。さて本書では空腹やローンの返済などの欠乏という心理状況がいかに人の判断を誤らせるのかという事例をたくさん書いていた。正しい判断をするというのは中々いろんな要因が出てくると難しくなるのだとわかった。2015/03/15

yomineko@猫と共に生きる

67
いつも時間がないと思ったり、言っている私は「スラック(予備の時間。yomineko訳)」を作らず、いつもギリギリ状態で仕事を進めたり、語学の勉強をしているのでどこかでしわ寄せが来る。そして、「トンネリング状態(やるべき事をトンネルの中にしまっていて、気付かないふりをしてしまう。yomineko解釈)」に嵌ってしまう。この本は講堂経済学という難しいテーマを掘り下げた名作。日本語訳がやや硬く感じるが、理路整然としていて分かりやすい。ギリギリで予定を立てると必ず失敗すると分かっていてもやってしまうのが人間。2021/06/19

Willie the Wildcat

58
行動経済学からの「欠乏」とその影響。時間とお金という物理面より、精神面の余裕の有無と解釈。トンネリングvs.スラックは聞き慣れているが、「マインド・ワンダリング」は確かに要注意。本能からのリスク回避への警鐘に近いのかもしれない。但し、対策が割りと普通なのが意外でもあり、納得感もある。一方、違和感が拭えないのが「貧困」への論旨展開。論理ではなく感情面。事例も豊富だが、十把一絡げの表現がどうにもなぁ・・・。2015/11/23

Koichiro Minematsu

41
トンネリング、欠乏が欠乏を生む2023/07/01

ふろんた

28
実用書かと思っていたら、行動経済学の本でした。常に欠乏状態であると、次第にパフォーマンスまで低下して、ジリ貧に陥ると。常にゆとりを待たせておくことが必要。2016/03/01

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