出版社内容情報
意識という大交響楽は指揮者に率いられている。しかしその指揮者すなわち自己を作り出すのはその演奏そのものだ──感情の起源と性質、意識構築のメカニズムを更新する、ダマシオ待望の最新作。
内容説明
われわれヒトの生物種としての特徴は大きな脳をもち、複雑な行動ができること。しかし、複雑な行動はヒトの専売特許ではなく、単細胞生物だってする。では違いはどこにあるか。それは意識の有無だ。そして、意外に思えるかもしれないが、意識はわれわれの心のなかに「自己」がやってくるまでできあがらないのである…行動における感情・情動の意外な重大さを知らしめた「ソマティック・マーカー仮説」をはじめとする、神経医学の豊富な症例に裏づけられた学説により脳科学の第一人者と目されるダマシオが、意識の形成に関するこれまでの自説を微調整しつつ、文化や文明をも視野に入れた大胆な仮説を打ち出す待望の最新作。
目次
第1部 出直し(目を覚ます;生命調整から生物学的価値へ)
第2部 脳の中にあって心になれるのはどんなもの?(マップづくりとイメージづくり;心の中の身体;情動と感情;記憶のアーキテクチャ)
第3部 意識を持つ(意識を観察する;意識ある心を作る;自伝的な自己;まとめあげる)
第4部 意識の後しばらく(意識と共に生きる)
著者等紹介
ダマシオ,アントニオ・R.[ダマシオ,アントニオR.] [Damasio,Antonio R.]
1944年、リスボン生まれの神経学者/神経科医。リスボン大学医学部で医学を学び、渡米してアイオワ大学神経学部に所属、現在はサザンカリフォルニア大学神経科学教授、同校脳創造性研究所所長、およびソーク研究所補助教授。アメリカ科学芸術アカデミーおよびアメリカ科学アカデミー医学協会会員。『自己が心にやってくる―意識ある脳の構築』は2011年にドイツのコリーネ国際図書賞未来部門を受賞している
山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務するかたわら、科学、文化、経済からコンピュータまで広範な分野での翻訳、執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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