出版社内容情報
アートから経済まで、多彩な領域の解明の鍵となるフラクタル。独自のジャンルを創った天才数学者が、唯一無二のテーマを?んだ経緯と波瀾の人生を振り返る、発想のヒントに満ちた面白すぎる自伝
内容説明
シンプルな数式が摩訶不思議でカラフルな図形を生む、フラクタルの魔術は、数学を知らない人も簡単に魅了する。一方で、言語分布から金融工学までの広範な分野について基盤をなすのもフラクタルだ。フラクタルの創始者マンデルブロは、その理論にふさわしいユニークな人物だったが、生い立ちが詳しく知られることはなかった。彼がどのような科学者に影響を受けたか、あるいは、第二次大戦下、ユダヤ系のポーランド人として生命の危機をいかに逃れたかの詳細は、本人の手になる本書が書かれてようやく明らかになったのである。私たちの世界の見方を一新した天才、マンデルブロが死の直前に書き残した待望の自伝。
目次
第1部 科学者になるまで(ルーツ―血筋と精神の根源;ワルシャワでの子ども時代(一九二四~三六年)
パリでの少年時代(一九三六~三九年) ほか)
第2部 科学と人生を学んだ紆余曲折の長い道のり(パリ―試験地獄、選択の苦しみ、一日だけ通ったノルマル(一九四四~四五年)
エコール・ポリテクニークの(当時はめずらしかった)外国人学生(一九四五~四七年)
パサデナ―黄金時代のカルテクへの留学(一九四七~四九年) ほか)
第3部 人生の実り多き第三段階(IBM研究所で科学の黄金時代を過ごす(一九五八~九三年)
ハーヴァードにて―ファイナンス分野の扇動的な新参者が革命的な展開を推し進める(一九六二~六三年)
フラクタルへ向かう―経済学、工学、数学、物理学によって、IBM、ハーヴァード、MIT、イェールを経て(一九六三~六四年) ほか)
著者等紹介
マンデルブロ,ベノワ・B.[マンデルブロ,ベノワB.] [Mandelbrot,Benoit B.]
エコール・ポリテクニーク卒業後、パリ大学で数学の博士号を取得。研究者としてIBMに35年以上、教授としてイェール大学に17年間在籍。フラクタル幾何学の父として最もよく知られ、情報理論、経済学、流体乱流、非線形動力学、地球物理学などの幅広い分野における現象に関するわれわれの理解に革新をもたらした。2010年10月14日没
田沢恭子[タザワキョウコ]
翻訳家。1970年生。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科英文学専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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