放射線と冷静に向き合いたいみなさんへ―世界的権威の特別講義

個数:
電子版価格
¥1,980
  • 電子版あり

放射線と冷静に向き合いたいみなさんへ―世界的権威の特別講義

  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152093936
  • NDC分類 493.19
  • Cコード C0047

出版社内容情報

〈ハヤカワ・ノンフィクション〉チェルノブイリ、東海村、フクシマ――数々の放射線関連事故の現場に駆けつけ、被ばく者救護に当たってきた医師が伝える、ポスト3・11を生きるための基礎知識。

被ばく治療の第一人者による、もっとも信頼できるガイド。

チェルノブイリ、東海村、福島など、放射線が絡む重大事故の現場にいち早く駆けつけ、被ばく者の救護活動を行なってきたアメリカ人医師、ロバート・ピーター・ゲイル博士。一般市民が放射線について正確な知識をほとんど持たず、誤った情報が流布していることを憂慮した博士は、わかりやすい啓蒙書の必要性を感じ、ジャーナリストのエリック・ラックスとともに本書を執筆した。

どの種類の放射線を、どのくらいの線量浴びると危険なのか? 福島第一原発事故の被ばく者の今後は? 携帯電話や電子レンジの電磁波は安全か? X線検査など医療処置で浴びる放射線については? これから原発とどうつきあっていけばいいのか? 数々の切実な問いに対して、これまでの治療経験と医学の立場から言えること、放射線利用のメリットとデメリットを、ゲイル博士が基礎から懇切に解説する。

放射線に関する知識を整理・補強し、利益とリスクを冷静に見据え、より適切な判断を下すために。ポスト3-11を生きる私たちにとって、いまこそ必携の1冊。

内容説明

昨今、核が絡むいくつかたいへん重要な問題が日本の国民とその政府に突き付けられている。たとえば、停止している原発を再稼働させるかどうか、これから数十年で原子力への依存度を段階的に減らしていくかどうか、核兵器の開発能力を保有するかどうか。どれも複雑な判断を迫られる。チェルノブイリ、東海村、フクシマ―数々の放射線関連事故の現場に駆けつけ、被ばく者救護に当たってきた医師が伝える、ポスト3・11時代を生きるための基礎知識。

目次

第1章 リスクの評価
第2章 放射線の発見から今日まで
第3章 放射線の現実
第4章 放射線とがん
第5章 遺伝性疾患、出生時障害、照射食品
第6章 放射線と医療
第7章 爆弾
第8章 原子力発電と放射性廃棄物
第9章 まとめ

著者等紹介

ゲイル,ロバート・ピーター[ゲイル,ロバートピーター] [Gale,Robert Peter]
アメリカの医師。骨髄移植と白血病治療の世界的権威。現在、インペリアル・カレッジ・ロンドン客員教授(血液学)。1945年生まれ。ニューヨーク州立大学バッファロー校で医学を学び、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で微生物学および免疫学の博士号を取得。1973年から93年までUCLA医学部で教鞭を執る。世界各地の核や放射線が絡む事故で過去30年以上にわたって医療支援活動に携わり、99年の東海村臨界事故の際には来日して医療チームに参加。2011年の福島第一原発事故の直後にも来日して医療支援等を行ない、以後も現地を訪れている

ラックス,エリック[ラックス,エリック] [Lax,Eric]
ジャーナリスト。著書にUCLAの骨髄移植チームを描くノンフィクションLife and Death on 10 West、ウディ・アレンの伝記Woody Allen:A Biographyなどがあり、いずれも「ニューヨーク・タイムズ」に注目作として取り上げられた。また、ペニシリンの開発史を扱ったThe Mold in Dr.Florey’s Coatは「ロサンゼルス・タイムズ」の年間ベストブックに選ばれている

朝長万左男[トモナガマサオ]
日本赤十字社長崎原爆病院院長。1943年長崎市生まれ。2歳のときに、母親とともに爆心地から2.7kmの距離で被爆。長崎大学医学部卒業、同大学で40年間血液内科医として被爆者医療および白血病の研究にあたる。UCLA留学、長崎大学医学部教授を経て2009年より現職。長崎大学原爆後障害医療研究施設(原研)元施設長。チェルノブイリや福島第一原発事故で医療支援等を行なう。核戦争防止国際医師会議(IPPNW)北アジア地域代表、NGO地球市民集会ナガサキ実行委員長

松井信彦[マツイノブヒコ]
翻訳家。1962年生まれ。慶應義塾大学大学院理工学研究科電気工学専攻前期博士課程(修士課程)修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

11
ラドン222は肺がんで亡くなるアメリカ人の死因の大きい放射性核種(32頁)。原爆被爆者の事例では、白血病は放射線によって引き起こされたものが多い(69頁)。核は放射能と思えば、核拡散防止条約にも違反するような原発輸出などもってのほかであろう。「バイスタンダード効果」とは、放射線による悪影響を受けた細胞が放つ物質によって、被曝していない付近の細胞に生化学的変化を引き起こすこと(177頁)。朝永院長による解説で、フクシマは我が国では依然進行中の問題(268頁)であって、アンダーコントロールかは必ずしも言えず。2014/01/17

ZEPPELIN

8
我が国においては発電方法ばかりに焦点が当てられ、それ以外が疎か。例えば、喫煙によって濃厚な放射性物質が肺に取り込まれること。原発反対派がヘビースモーカーであったらただのお笑いである。また、CTスキャンを受けるとして、その被爆量は認識されているか。そもそも、原子力以外の発電方法における危険がかなり過小評価されている。何事もメリットとデメリットを比較検討することが重要で、また政策を決定する側の政治家にも判断する側の国民にも科学的知識は必須。賛成にしろ反対にしろ、無知・無関心が最も厄介で危ない2015/09/26

或るエクレア

7
原発だけではなくて医療用放射線や原爆、食品への照射、X線荷物検査などありとあらゆる放射線について広い視野で学べる一冊。またリスク計算でも幅広い分野から数値を持ち出してきていて相対化しやすく分かりやすい。所詮人間の脳は感情優先にできているけど、それを乗り越えてクリアな思考にたどり着くための踏み台にはなりそうだった。著者がアメリカ人なので日本の原子力機構が福島事故後に決めた政治色の強い数値基準などが出てこなくて読みやすい。2015/09/05

西澤 隆

4
「原発の放射能漏れなんて心配すんな」と恣意的に読むこともできれば、逆に「まだ開発されていない技術がないと完全な廃炉ができない」と放射線を手なずける難しさを痛感することもできる読み手の感受性を問う本。統計的データを元にした「おそらくこうである」や「わからない」をきちんと提示した上で、放射線のメリットと怖さ、がんのリスクへの影響など、テーマ毎にまとめている本書からは「わかった!」という明快な回答はない。明快すぎる提示の怪しさにすがることなく自分で考えるための判断基準のひとつとして、釈然としないまま読了したい。2013/12/20

のの

3
政治色なく冷静な科学的書。出だしのブラジルの事件は知らなかったし、原爆と福島は放射線ではやはり大きな事例なんだなと思った。2018/07/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7116079
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品