内容説明
第二次大戦後、世界が全面核戦争に瀕したキューバ危機は、冷戦で対立するソ連との対話路線を模索したケネディ大統領にも防げなかった東西緊張の頂点で、現代史有数のハイライトである。しかし、そのきっかけとなった冷戦は、通説とは異なりアメリカが主導していたものだったし、実はアメリカは一再ならず、核戦争の瀬戸際に世界を追いやっていたのだ。さらにこのころ、ラテンアメリカ、朝鮮半島、東南アジア、中東の国々を軍事介入という形でいいように操り、アメリカは帝国の版図を表面的には穏便に広げていた―ベトナム戦争で泥沼にはまり、世界にその素顔の一端を明かすまでは。「もしケネディが暗殺されなかったら」をいやおうなく考えさせられる、歴史超大作第二弾。
目次
第5章 冷戦―始めたのは誰か?(第二次大戦後の荒廃;ひとり活況を示すアメリカ ほか)
第6章 アイゼンハワー―高まる軍事的緊張(米ソ対立は本当に避けられなかったか?;ますます増える原爆の備蓄数 ほか)
第7章 JFK―「人類史上、最も危険な瞬間」(新しい指導者、フルシチョフ;ソ連のスプートニク・ショック ほか)
第8章 LBJ―道を見失った帝国(ケネディ暗殺の余波;「偉大な社会」を目指したジョンソン大統領 ほか)
第9章 ニクソンとキッシンジャー―「狂人」と「サイコパス」(「覇権国家アメリカ」というビジョンは共有する二人;反戦の大きなうねりに乗って ほか)
著者等紹介
ストーン,オリバー[ストーン,オリバー] [Stone,Oliver]
アメリカの映画監督・脚本家・映画プロデューサー。『プラトーン』『7月4日に生まれて』でアカデミー賞監督賞を2度受賞。ほかに『ウォール街』『JFK』といった作品が著名
カズニック,ピーター[カズニック,ピーター] [Kuznick,Peter]
アメリカン大学歴史学部准教授、同大学核問題研究所所長
熊谷玲美[クマガイレミ]
翻訳家。1975年生。東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻修士課程修了
小坂恵理[コサカエリ]
翻訳家。慶應義塾大学文学部英米文学科卒業
関根光宏[セキネミツヒロ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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