経済成長って、本当に必要なの?

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経済成長って、本当に必要なの?

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  • サイズ B6判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152093714
  • NDC分類 331.19
  • Cコード C0033

出版社内容情報

飽くなき成長の追求は本当に私たちを幸せにするのか? 今こそ真に豊かな社会を目指そう。ポスト三・一一時代を生きるための必読書。

飽くなき成長の追求は私たちを幸せにするのか? 今こそGDP至上主義と訣別し、真に豊かな社会を目指そう。ドキュメンタリー作家と経済学者によるポスト3・11時代の必読書。枝廣淳子氏推薦。

内容説明

経済の本来の目的は、「最大幸福を、最大多数に、できるだけ長期にわたってもたらすこと」。そこから導かれる真に豊かで持続可能な社会を創るための実践的処方箋は、ポスト3・11時代を考える上でも示唆に富む。ドキュメンタリー監督と経済学者が贈る21世紀型経済論。

目次

GDP 国内総生産
幸福の追求
人々によい生活を提供する
膨大なコストをかけても不健康
暮らしの不安
時間に追われる
最大多数にとっての幸福
能力(キャパシティ)の問題
持続可能性
アメリカ経済の歩み
よい時代がいつなぜ悪くなっていったのか
住宅、銀行、融資、借金、破産、差し押さえ、失業、通貨…収拾のつかない混乱
二一世紀の経済―生命と自由と幸福のための経済

著者等紹介

グラーフ,ジョン・デ[グラーフ,ジョンデ] [Graaf,John de]
作家、ドキュメンタリー番組・映画の制作者。米国・カナダで時間と超過労働の問題に取り組む組織「時間を取り戻そう」のエグゼクティブ・ディレクター。人々の幸福度を調査するプロジェクト「ハピネス・イニシアチブ」のディレクターも務める。ドキュメンタリーテレビ番組のプロデューサーとして、PBSのスペシャル番組を15本手がけ、100以上の受賞歴がある。全米各地で超過労働や過剰消費に関する講演を行う。シアトル在住

バトカー,デイヴィッド・K.[バトカー,デイヴィッドK.] [Batker,David K.]
経済学者。「アース・エコノミクス」のエグゼクティブ・ディレクター。アース・エコノミクスは、実践的な非営利団体で、生態系サービスの確定、評価、マップ化、モデル化を行う。また、非上場企業「Myoonet」の共同創設者。また、40カ国以上でさまざまな環境問題の実践的解決にたずさわり、世界銀行などで国際金融政策改善にも関わっている

高橋由紀子[タカハシユキコ]
翻訳家。慶應義塾大学文学部卒業。米国カリフォルニア州に在住ののち、JETRO、オーストラリア大使館などで日本語教師に。その後、翻訳家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

清游@草ぶえの丘で森林浴♨︎

24
各国ともに間違った指標を目で追ってないかい? 本書にも『安心感』こそが 「リスクを取ること」「自由」「個人主義」など の基盤とあります。同意2020/05/31

くものすけ

14
題名を見て、えっと驚いた。しかしながら、本書を読み進めていく内に、経済成長こそ豊かな社会の為の基礎と盲信していたことに気付かされ、反省することになりました。著者はアメリカの状況を中心に、ヨーロッパ特に北欧4か国との国民の労働、日常生活、幸福度等を比較して論じています。正直米国人がこれ程必死に働く人達であることを初めて知りました…米国は何度かの為政者の交代毎に政策の失敗と成功を繰り返しています。そして現在は理想からほど遠い1%の富裕層のみに更に富が集中する”制度”になっている事の間違いを指摘し、対策を披露…2025/05/15

やまやま

7
環境経済学の視点で社会的公正・公平について論評があります。最大多数にとって最大幸福が維持されることが望ましいという概念は理解しやすく、日頃は基本的に私も願っています。ただ、同時にロールズの第二原理が適用されるべきとも考えますので、提示された社会的政策は同意できるものも多い一方で、論理的な道筋は若干著者とは異なるかもしれません。フットプリントなど、環境評価技術も参考になりました。ニクソンの環境規制に関する経緯はなかなか面白く読め、保守派の環境擁護論者の心意気を感じたところもありました。2019/05/06

tkokon

6
【うーむ】経済成長がもたらす弊害については、かなり包括的、かつ具体的に述べられている。「GDPがあるレベルを超えると幸福度が増えない、というのはこういう症状が出るからだ」というのはよくわかった。ただ、代わりになる案が見つからない。本書でもいくつか提言が出てきているが、正直「確かにこれなら!」というものはなかったような。(Kindle)2013/12/22

ひろっぴ

5
一・二章では、現代のGDPに対する過剰な偏重への警鐘が述べられており、これに関しては大変勉強になりました。GDPでは計算されていない大事な要素がたくさんあることがわかります。一般的な風潮として、そうした長短をよく知らずにGDPがもてはやされる状況を危惧します。著者の主張としては、「そもそも、経済とは何のためにあるのか。」という原点を問い直すことであり、その答えとして「最大多数のための最大幸福を長期にわたってもたらす経済」を示している。2013/09/08

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