出版社内容情報
我々の直感は間違ってばかり? 意識はさほど我々の意思決定に影響をおよぼしていない? 伝統的人間観を覆す、ノーベル経済学賞受賞者カーネマンの代表的著作。今年度最高のノンフィクション。
内容説明
伝統的な人間観を根底から覆し心理学者にして、ノーベル経済学賞に輝いた著者の代表作。待望の邦訳。私たちは日々、無数の意思決定をなかば自動的に行なっている。カーネマンは、直感的、感情的な「速い思考(システム1)」と意識的、論理的な「遅い思考(システム2)」の比喩をたくみに使いながら、意思決定の仕組みを解き明かし、私たちの判断がいかに錯覚の影響を受けているかを浮き彫りにしていく。人間はこれまで考えられていた以上に不合理なのだ―。プライベートやビジネス、政治における、よりよい決断への道筋を示し、あなたの人間観、世界観を一変させる、21世紀に生きるすべての人、必読のノンフィクション。
目次
第1部 二つのシステム(登場するキャラクター―システム1(速い思考)とシステム2(遅い思考)
注意と努力―衝動的で直感的なシステム1
怠け者のコントローラー―論理思考能力を備えたシステム2 ほか)
第2部 ヒューリスティクスとバイアス(少数の法則―統計に関する直感を疑え;アンカー―数字による暗示;利用可能性ヒューリスティック―手近な例には要注意 ほか)
第3部 自信過剰(わかったつもり―後知恵とハロー効果;妥当性の錯覚―自信は当てにならない;直感対アルゴリズム―専門家の判断は統計より劣る ほか)
著者等紹介
カーネマン,ダニエル[カーネマン,ダニエル][Kahneman,Daniel]
認知心理学者。プリンストン大学名誉教授。専門は意思決定論および行動経済学。1934年テルアビブ生まれ。幼少期をパリで過ごし、その後、家族とともにパレスチナに移住。エルサレムのヘブライ大学で心理学と数学を学んだ後、イスラエル国防軍心理学部門に勤務した。1958年にはアメリカに移住し、カリフォルニア大学バークレー校で心理学の博士号を取得。その後、ヘブライ大学などで教鞭をとり、1993年より現在も在籍するプリンストン大学の教授となった
村井章子[ムライアキコ]
翻訳者。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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