出版社内容情報
原油流出事故の数日後に届けられた極秘情報。ジャーナリストは北極圏から福島まで世界中を駆け巡り、利権あさり企業の嘘を追及する！
メキシコ湾原油流出事故の数日後、一匹狼の調査報道ジャーナリストの元に、ある極秘情報が届けられた……。北極圏、アマゾン、そして福島へ、世界中を駆け巡り、利権あさり企業の嘘を追及する！
内容説明
２０１０年４月、メキシコ湾沖の石油掘削施設で、１１人が死亡する史上最大規模の原油流出事故が起きた。その数日後、調査報道ジャーナリストのグレッグ・パラストの下に、内部の情報源から、事故の「真実」を伝えるメールが届く…。その真実を追って、豊かな石油産出を誇るにもかかわらず貧困にあえぐカスピ海沿岸のアゼルバイジャンへ、１９８９年にエクソン・ヴァルディーズ号原油流出事故で壊滅的打撃をうけたアラスカ先住民の村へと、パラストは向かう。そして２０１１年３月、パラストの調査中におこった、福島第一原発事故。これらの災害や貧困は、エネルギー業界のハゲタカたちが暴走しなければ、食い止めることができたかもしれない…。メディアが紹介しない、石油メジャー、電力会社、ハゲタカファンドの癒着と彼らの悪事を一挙に告発。企業不正の追及に半生をかけ、アメリカ大統領選の不正スクープで知られるあの調査報道ジャーナリストが、すべてをぶちまける。
目次
黄金の指とはほど遠い、冷たい指
レディ・ババの国―ＢＰのイスラム共和国
パイプラインに潜むピッグ
南部のリヴィエラ
チーズはヘンな臭いがしたのでジャングルに捨てた
情報を漏らす魔術使い
変わり果てたわがふるさと
ジェイク殺人の目星はついた
賢者の石
フクシマ、テキサス
正義の味方
グローバリゼーションの総司令官
ハゲタカ・ファンドの狂宴
たくさんの魚
著者等紹介
パラスト，グレッグ［パラスト，グレッグ］［Ｐａｌａｓｔ，Ｇｒｅｇ］
ロサンゼルス出身の調査報道ジャーナリスト。７０年代にシカゴ大学のミルトン・フリードマンの下で経済と金融を学ぶが、新自由主義とは決別し、企業調査の仕事を始める。この間、電力会社の不正に対する訴訟にかかわり、史上最高の４３億ドルの補償金支払い命令を勝ち取った。のちに調査報道の分野に転身し、現在はイギリスのＢＢＣやオブザーバー紙を活躍の舞台とする。とくに２０００年と２００４年のアメリカ大統領選におけるフロリダ州での不正を告発したことで有名である
仙名紀［センナオサム］
翻訳家。１９３６年東京生まれ。上智大学新聞学科卒。朝日新聞社で主として雑誌編集に携わったのち翻訳家に（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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