Hayakawa novels
マイクロワールド〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152092878
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

獲物をかじる不気味な物音、闇にこだまするあやしい鳴き声、鬱蒼たる森にうごめく奇怪な虫たち―。そのただなかで、身長二センチほどのマイクロヒューマンにされたピーター・ジャンセンら7人の大学院生は、持てる知識を総動員して脱出を目指していた。その一方、七人の存在が目障りなNanigenの社長ヴィン・ドレイクは、武装した刺客を“テンソル・ジェネレーター”で縮小して送り込む。だが、同社周辺で続発する事件に不審を抱いた警察が動き始めた。さらに、行方不明となった院生らを気づかう謎の人物もまた、Nanigenをひそかに監視していた。ピーターら若き科学者たちは無事にスーパージャングルを切り抜け、もとの身体に戻ることができるのか?科学とフィクションを巧みに融合させたエンターテインメントの最先端にして、大自然への畏敬に満ちた巨匠のラスト・メッセージ。

著者等紹介

酒井昭伸[サカイアキノブ]
1956年生、1980年早稲田大学政治経済学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

33
下巻にはいってからはグロい描写が増えてもはや怪物パニックホラーですな。鳥肌が立ちました。縮小技術に関してもっと納得させる理屈があるのかと思いきやそこは肩すかし気味。それよりも描写のリアリティで持っていった感じか。あとよくある展開と見せかけて微妙なところで予想を裏切ってくる語りが上手いので緊張感が途切れないしハラハラする。ひさびさに翻訳ものを上下巻一気読み。なかなかサービスの行き届いた作品だったと思います。映像化希望。2014/02/09

Emi

23
単純に面白かったです。虫や鳥との攻防に加えてわざわざマイクロ化して追っかけてくる追っ手やら思わぬところからの助けの手やら。映画みたいで、映像化して欲しい気もするけど、巨大な虫たちや寄生させられたダニーの描写はかなり気持ち悪いのでやっぱりいいかな。読んでる最中に横で寝てる猫を見て哺乳類の方が圧倒的に可愛いわぁと安心しました。虫サイズでなくて良かった。アメリカっぽい冒険活劇で楽しめました。2022/08/11

Betty

18
人間が2センチ程になって虫と戦うとは想像しただけでも恐ろしい!都会育ちで、もやしっ子の私は数分で半狂乱になるであろう・・・^^;大学院生の7名が知識を生かして活躍しているのですが1人・・2人と虫に敗れ退場していく展開にドキドキとしました。「え~@@!」と驚く展開もあり興味は尽きませんが全体的には物足りない何かが足りない。悪役しかり・・・登場人物しかり・・・。展開もラストの結末も。マイクル・クライトンの作品それも未完の作品を世に出してくれたリチャード・プレストンには敬意を贈りたいとは思います。2012/06/28

ハルト

13
やや駆け足感はありましたが、スリリングさは最後まで継続。まさかのあの人が途中退場をしたりと、予想外な展開にはびっくりしました。あれに一番びっくりしたかも。できれば丸々クライトンの筆で読みたかった。昆虫についての描写にリアリティがあり、それがさらなる臨場感を与えているように思いました。生物って、やはり奥が深い。2012/06/06

夜梨@灯れ松明の火

12
え?死んじゃうの??とびっくりもあり、そうだったのか!という驚きもあり。途中戸惑ってしまうほど、早いテンポで物語が進みます。クライトンの本はもう読めないのだから、そんなに早く終わってはダメ!と思いつつ、読むのはやめられませんでした。ミクロの世界では、人間は無力です。でも「考える」ことができれば、生きていけるのですね。虫…沢山出てきます。ちょっと嫌でした(^_^;)2012/06/07

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