激動予測―「影のCIA」が明かす近未来パワーバランス

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  • サイズ B6判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152092199
  • NDC分類 304
  • Cコード C0031

出版社内容情報

『100年予測』で誰もを驚かせた世界最強のインテリジェンス企業の創設者が、政治・経済と国際情勢を大胆予測。明日を展望する一冊

内容説明

驚愕の展開が話題を呼び、ベストセラーになった『100年予測』。その著者、「影のCIA」と呼ばれる情報機関ストラトフォーのCEOをつとめる政治アナリストのジョージ・フリードマンが、これから10年の激動の世界を予想する。政治・経済のリーダーは今後の激動の時代にどう対処すべきなのか。フリードマンは地政学の手法を駆使し、さまざまな情報と的確な洞察力をもって、近未来パワーバランスのすべてを描き出していく。さらに、東日本大震災後の状況を受け、日本の読者に向けたオリジナル・エッセイ「地震型社会、日本」を特別収録。政治構造を分析し、エネルギー政策を中心とした日本の今後を大胆に予測する。

目次

アメリカの均衡をとり戻す
意図せざる帝国
共和国、帝国、そしてマキャヴェリ流の大統領
金融危機とよみがえった国家
勢力均衡を探る
テロの罠
方針の見直し―イスラエルの場合
戦略転換―アメリカ、イラン、そして中東
ロシアの復活
ヨーロッパ―歴史への帰還〔ほか〕

著者等紹介

フリードマン,ジョージ[フリードマン,ジョージ][Friedman,George]
1949年生まれ。ニューヨーク市立大学卒業後、コーネル大学で政治学の博士号を取得する。ルイジアナ州立大学地政学研究センター所長などを経て、1996年にインテリジェンス企業ストラトフォーを創設。政治、経済、安全保障にかかわる独自の情報を提供し、「影のCIA」の異名を持つ企業をCEOとして率いている。その顧客は世界中の一流企業、アメリカ政府機関や外国政府と多岐にわたる。テキサス州オースティン在住

櫻井祐子[サクライユウコ]
翻訳家。京都大学経済学部卒。大手銀行在籍中にオックスフォード大学院で経営学修士号を取得。退職後は翻訳者として、金融・証券業界、政府関連の実務翻訳から一般ビジネス書の翻訳まで幅広く手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おーしつ

4
日本語版用の序文に書かれた、日本は「地震型社会」→政治構造が限界に達したときに激変するという指摘にまず大きな溜息を一つ。 アメリカの冷戦後の失敗、テロ対策への迷走を踏まえて、アメリカが今度(当然)取るべき進路とその結果がもたらす今後10年間の世界。 前著「100年予測」と大きな齟齬はないものの、「短期的に指導者が起こす政治行動」は予測できず、むしろ地政学に基づく長期的な予測の方が必然とする自信が凄い。 それにしても本書に頻出する「(国家の)道徳的」の意味が、国民を騙すのも当然という前提であるのが怖い。2011/09/24

さきん

3
金融危機が世界的に経済ナショナリズムをもたらす。世界帝国になったアメリカは、イスラエルから距離を置き、イランと和解する。ドイツはEUに見切りをつけ、ロシアに接近する。日本は短期的には国内の経済、人口問題にとらわれる。長期的には軍事力を増強する。中国は国内問題に足をとられ、弱体化しはじめる。マイクロチップやインターネットに相当する次の画期的新技術があらわれるのは、10年以上先になる だいたい私の考えと似ている。ほかの地域の考察も聞いてみたい。 2015/07/11

Hideo Tsubaki

2
グローバルな視点ではなく、終始アメリカの国益という観点に立って書かれているので、日本に住んでいる限りはあまり興味をそそらない内容。もちろん日本はアメリカの影響を強く受ける国ではあるが、本書は政治予測をしているようで、反戦を訴えるようにもなっているため、よほど政治に興味がなければ読むのに苦痛が伴うかもしれない。そもそも短期的予測ができずして長期的予測はできるとする著者の説は鵜呑みにするには精巧さに欠けるのではないか、とも思う。あまりおすすめできる本ではない。2011/12/16

shuhei0706@gmail.com

2
アメリカ人がアメリカのために書いた未来予測。政治をリアリズム的視点から眺め、自国への利益最大化のみを念頭に国際政治の未来を描きだした一作。アメリカを圧倒的高みに置き、他国を傀儡のように使って勢力均衡を生み出す策略とはいかがなものか。短絡的な批判や大局を見極めない短期的視野を筆者は無駄なものであるかのように考えているが、これではいかにも机上の空論のように思われてならない。政治とはリアルを扱う学問であり、ある程度の非情は仕方のないことなのかもしれないが。。。2011/09/23

Kazuo

1
新100年予測を読んで、これは面白いと思い、ジョージ・フリードマンの本を新しい順に読もうと思った。その点からは期待ほどではなく、読むのに難儀した。最初に西太平洋を読んで同意できなかったからだと思う。そうはいっても、米国の視点から世界をどう見るかという点ではとても参考になる。特にメキシコとの関係についての記述は興味深い。世界中の外交関係者はみんな読んでるんだろうな。2017/06/24

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