内容説明
西暦2192年、世界中で600億の死者の復活が始まった。「最後の審判」ともいえる事態に従来の国家は崩壊、人々は、スリル・スルリルリ博士が発明した“魂摘出装置”によって、他者の肉体に“寄宿”する運命を余儀なくされた。2217年、宇宙軍に入隊した桃屋ピンクは、一休さんら5人で肉体を共有するクインテットだったが、対エゾゲバロ・ログロ人の戦況悪化に伴い、イエス・キリスト、ジャンヌ・ダルクらとともに宇宙甲殻類ジャン・ゴーレによって惑星“ジュエル”へと向かう。しかし“エデンの園”と噂される星でピンクらが目にしたのは、神のあまりにも残酷な意志だった…。もはや伝説のワイドスクリーン・バロック第1部。
著者等紹介
田中啓文[タナカヒロフミ]
1962年大阪府生まれ。神戸大学卒。93年『凶の剣士』で第2回ファンタジー・ロマン大賞に佳作入選してデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第33回星雲賞日本短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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miroku
19
阿呆だ!完結……はしないのだろうなぁ、これ。2018/07/26
目黒乱
14
ハチャメチャでエログロでナンセンスでスカトロで…。とにかく楽しいSF小説。SFマガジン連載時はもっとめちゃくちゃだったらしいから、なんとかそれを読みたい。IというわりにIIも出てないですしね。2015/03/30
つぶあん派
9
汚い気持ち悪い、そんな描写に初めは吐き気がしたのですが、面白いから続きが気になって読んでいき…だんだんウンコにもなれました。エログロにも。表紙見て手にとったので、まさかこういうノリとは思ってなかった。けれどこういうハチャメチャにぶっとんだSF読むのも面白いです。ピンクちゃんたち今後どうなるとか、ジャンヌちゃん…とかいろいろ気になるので2巻が読みたいです切実に。2013/03/10
金乃丞
6
なんとなくタイトルと表紙に惹かれ、あらすじを読んで購入決意。読み始めて、「ああそういえばSFにはエログロは結構つきものだよなぁ…うん」となった。そしてグロにも上品なものと下品なものとあるんだと悟る。これは確実に後者。キャラも設定も物語もパロディもぐっちゃぐっちゃだけど勢いがあって面白かった。畳めないかもしれない大風呂敷でも追いかけたくなる。読みながらカバーと照らし合わせて「これは誰だ?」ってやってくのも楽しかった。2011/07/04
サト
6
これはすごいひどい。ストーリーが破天荒すぎて何て書けばいいものか。最後の審判、知的生命体との戦争、宇宙航海、虐殺虐殺、駄洒落駄洒落駄洒落。とにかく無茶苦茶で脚色だらけでエログロナンセンスで趣味が悪くて気持ち悪くなりつつも興奮した。キリスト教と宇宙とユーモアと下品さが好きな奇矯な方にはおすすめ。パロディネタは、ごく一部しか分からなくて残念。ど根性ガエルは、まだ辛うじて分かる。それでも勢いで読ませてくるだけの面白さがあった。もうお腹一杯な趣もあるけど、謎が謎のまま終わって消化不良なところもあるので続刊にも期待2011/05/17




