知性誕生―石器から宇宙船までを生み出した驚異のシステムの起源

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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152092021
  • NDC分類 141.1
  • Cコード C0040

内容説明

創造物を生み出し、地球上に君臨する人類。そのパワーの源である「知的能力=知性」はどのように機能しているのか?ケンブリッジ大学の著名な脳科学者が、実験心理学、脳科学、人工知能開発など、先端諸学の成果を駆使して、この科学上最大の謎に挑む。徹底した知能検査から明かされる「できる人/できない人」の差がつく理由、極限状態における心理実験が見せるショッキングな結末、ブレア元首相とナチス幹部に共通する「心的バイアス」の危険性など、洞察に富む多くの事例と実験をもとに、「知性」の精妙なメカニズムとその限界を解き明かすブリリアントな書。

目次

プロローグ 混沌から秩序へ
第1章 「知」は力なり
第2章 能力差はどこで生じる?
第3章 モジュール性の脳と心
第4章 知識と行動を結ぶもの
第5章 人工知能から「思考」を探る
第6章 前頭葉で起きていること―サルの食事から戦闘指揮まで
第7章 「理性」は何でも合理化する
第8章 「知」の生物学的限界

著者等紹介

ダンカン,ジョン[ダンカン,ジョン][Duncan,John]
英国の脳科学者、認知神経学者。オックスフォード大学および大学院修了。実験心理学、脳機能イメージング、神経生理学の成果を統合し、約30年間にわたり人間の心と脳の関係を研究。「人間の知能における前頭葉理論」の提唱者として知られる。英国医学研究審議会の認知・脳科学部門(the MRC Cognition and Brain Sciences Unit)の研究員を務める。ケンブリッジ大学およびバンガー大学の認知神経科学名誉教授

田淵健太[タブチケンタ]
翻訳家。京都大学農学部卒業、同大学院農学研究科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りょうみや

22
知性、知能指数IQ、一般知能gなど呼び方がある。これらについてとても詳しく解説している。そして、その実体は何か、そして具体的な脳活動への還元を目指している。100年前のスピアマンから著者の最新の研究まで辿っていく。著者は暫定的に前頭葉による脳の各部位の働きを統合する能力だとしている。扱っているテーマは興味深いのだが専門的記述が多くとても読みづらいのが惜しい。2023/12/27

izw

10
著者は、英国の脳科学者、認知神経学者、「人間の知能における前頭葉理論」の提唱者。知能指数を考え出したスピアマンのgという汎用知能がいろいろな側面から研究され、知能の成り立ちが少しずつ解明されてきている様子が紹介されているが、遅々として進まず前途は長い、ということがよく分かる。fMRIにより脳のどの部分が活性化するが測定できるようになってきているが、解像度としては、大きな市全体の活性化が見える程度で、人間一人ひとりを識別するには程遠いという。人間の知性が解明されるには永い時間かかることを再認識した。2016/10/06

メルセ・ひすい

3
15-17 必読★5燦然と輝く…ブリリアントな書!洞察事例!「心的バイアス」の解析はナチス幹部=ブレア元首相。ケンブリッジの魁人が「知的能力=インテリジェンス」のメカニズムとは?★実験心理・脳科学・人工知能開発の成果を駆使して謎に挑む。できる人、できない人の差はどこでつくのか。ホームズやポアロのひらめきの源とは。最新MRIが明かす心と脳の関係とは…。洞察に富む事例と実験をもとに、「知性」の精妙なメカニズムとその限界を解き明かす。  2011/05/31

いきもの

2
タイトルから期待する内容とは違う。読みやすい訳でもない。知能指数(?)のgと一般的な能力との相関、前頭葉とgとの関係、問題処理での働きなど。あと何故か合理化バイアスの話。2017/08/30

sekaisi

1
読んでも頭はよくなりませんでした2017/12/21

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