内容説明
サンフランシスコに住む17歳のマーカス・ヤロウは、コンピューターやゲームに強い、ごくふつうの高校生。じつは、w1n5t0n―ウィンストンのハンドルネームをもつハッカーでもあった。校内に設置された歩行認識カメラをだましたり、居丈高な生徒指導主任の個人情報を調べたりするのは、お手のもの。だが、ある日、授業中に親友のダリルといっしょに学校を抜けだし、他の高校の仲間たちと遊んでいた最中に、世界が永遠に変わってしまう事件が起こった。サンフランシスコ湾で、大規模な爆弾テロがおこなわれたのだ。警報が鳴りひびくなか、避難しようとしていたマーカスたちは、テロリストの疑いをかけられ、国土安全保障省に拘束されてしまった。最初は尋問に抵抗していたマーカスだったが、やがて肉体と精神の両方をいためつける厳しい拷問をうけるはめに…。ネット仲間やガールフレンドとともに、強大な国家権力に対して果敢な戦いをくりひろげる高校生マーカスの活躍をあざやかに描く、全米ベストセラー長篇。ジョン・W.キャンベル記念賞、プロメテウス賞、ホワイトパイン賞受賞。
著者等紹介
ドクトロウ,コリイ[ドクトロウ,コリイ][Doctorow,Cory]
1971年、カナダのトロント生まれ。6歳からコンピューターに親しみ、9歳でプログラムを書いていた。現在は、人気ブログ“Boing Boing”の共同編集者、ブロガー、デジタル著作権の自由化を主張する活動家、SF作家として活躍している。12歳のころからSF作家をめざし、17歳で雑誌に原稿を売り、1998年に発表した短篇「クラップハウンド」で注目を集めた。第一長篇『マジック・キングダムで落ちぶれて』(ハヤカワ文庫SF)は、ローカス賞第一長篇賞を受賞
金子浩[カネコヒロシ]
1958年生、早稲田大学政治経済学部中退。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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