内容説明
永遠に生き続ける方法はあるのか。人類は今後さらに進化していくのか。地球温暖化や生物兵器で地球の生物園が崩壊する危険性はどのくらいか。太陽が赤色巨星となり、われわれの銀河系とアンドロメダが衝突・合体したのち、銀河の星ぼしが死に絶えていく遠い未来の宇宙の姿とは。科学が紡ぎ出す深遠な終末の物語のなかに、わたしたち自身の未来が見えてくる。生命と宇宙の可能性をさぐる科学ノンフィクション。
目次
それぞれの終わり
よきことはみな流転する
人類の未来
自然選択を超えて
生命の綱
生物圏への脅威
太陽系に生きる
太陽の終焉
わたしたちの住む銀河系
天の川の老化
宇宙の終わりかた
終わりのその先
著者等紹介
インピー，クリス［インピー，クリス］［Ｉｍｐｅｙ，Ｃｈｒｉｓ］
１９５６年イギリス、エディンバラ生まれ、ロンドン大学を卒業、エディンバラ大学で博士号を取得する。ハワイ大学、カリフォルニア工科大学、アリゾナ大学スチュワード天文台などで研究を行ない、現在アリゾナ大学の特別教授として、天文副学部長をつとめる。元アメリカ天文学会副会長。教育や啓蒙活動にも積極的で、１１の優秀教育者賞を受賞
小野木明恵［オノキアキエ］
翻訳家。大阪外国語大学英語学科卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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スプリント
9
子供時代に必ず一度は気になって眠れなくなる「物事の終わり」について説明した本です。 様々なレベル・分野の終わりについて書かれており面白かったです。2019/06/23
白義
5
一人の人間の死から人類、生命、そして宇宙と、どんどん対象を広げながらその終焉を考えるSF精神たっぷりの科学啓蒙書。歴史から生き物、哲学まで博覧強記の知識を総動員して、驚くような未来のヴィジョンを見せてくれる。終わりがテーマだけど、暗くはない。宇宙の終わりに際した生命は、それに合わせ巨大化してスローな種になるかもしれない。あるいは、情報技術を極限に進めて、主観時間を加速、事実上無限にするかもしれない。しかも、その鍵がブラックホールにあるかもしれないと言ったら、どう思うだろう2012/01/14
壱萬参仟縁
4
〝終わりよければすべてよし〟とはいうが、引き際のよい、悪い、もまた、終わり方の美学だろうか。80歳寿命とは、25億秒（２７ページ）。評者も既に10億秒は過ぎた。一日24時間は誰にも平等。３．１１では、ある日突然、死に直面し、想定外でいのちの終わりを遂げる人もいる。人口減少の日本人は、次世代をあきらめている評者を含めて、動物の進化を捨てていることになる。格差社会で選別された人間が生き延びるのだが、超人間とは驚きだ（２９２ページ～）。未来学（第10章）というのも面白い。ロボットというものがどうなるかのＳＦか。2012/11/17
NO MORE MR.NICE GUY
3
副題にあるように、一人の人間の死から宇宙の最後まで、終わりに関する壮大な物語。圧倒された。読み終えてエンドロールのように参考文献を眺めながら、想像が及ばないほど広大な宇宙とその宇宙の中で今後人類が辿る幾通りもの未来に思いを巡らせてみた。まだまだ、知らないことは無限にあるし、全てを知ることなど不可能だが、行けるところまで行ってみたい。2014/09/17
ニョンブーチョッパー
2
◎2011/12/14
