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Hayakawa novels
矜持

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  • サイズ B6判/ページ数 400p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152091857
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

英国陸軍大尉トマス・フォーサイスは、アフガニスタンで爆弾によって右足を吹き飛ばされ、6カ月の帰宅休暇を命じられた。偉大な調教師で厩舎を経営する母ジョセフィンとは折り合いが悪かったが、ほかに行くあてもなく、彼は母と義父が暮らす家に帰る。だが、厩務長から意外な話を聞かされた。このところ厩舎の馬が勝てるはずのレースで不審な負け方をすることが続いているというのだ。さらに母と義父の口論を聞き、家計が逼迫していることを知る。彼は母の仕事部屋を調べて、母の個人口座から毎週2000ポンドもの金が引き出されていることを突き止め、脅迫状を発見する。母と義父に事情を聞くと、会計士に勧められた節税方法を採用したが、脱税をしていると何者かに脅され、金の支払いと馬をレースで負けさせることを強要されるようになったという。会計士の勧めでヘッジファンドに投資し、大金を失ってもいた。トマスは脅迫者を暴き、母の金を取り戻そうとするが、手がかりとなる会計士は死んでいた。卑劣な手段でトマスの命を奪おうとする敵と、彼は自己の名誉を賭けた闘いを繰り広げる。競馬シリーズで世界中の読者に興奮と感動を与え続け、惜しくも死去したディック・フランシスの最後の作品。

著者等紹介

フランシス,ディック[フランシス,ディック][Francis,Dick]
1920年、英国のウェールズ生まれ。障害競馬の騎手として第一線で活躍し、57年に引退。同年『サンデー・エクスプレス』紙に競馬記事を書き始めるとともに、自伝『女王陛下の騎手』を発表し、作家としてデビューした。62年に小説の第一作『本命』を刊行、以後ほぼ一年に一作のペースで競馬を題材にした上質の作品を送り出してきた。アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を三度、英国推理作家協会(CWA)賞を二度受賞し、両賞で巨匠賞を受賞している

フランシス,フェリックス[フランシス,フェリックス][Francis,Felix]
ディック・フランシスの次男。1953年生まれ。物理学の教師を17年間続け、1991年からは父ディック・フランシスの仕事のマネージメントも行なった。また、40年以上にわたり数多くの競馬シリーズのためのリサーチを手伝っていた。なかでも『配当』は、フェリックスの物理学教師としての経験が、さらに『勝利』『再起』では射撃の名手としての経験が大きく貢献した。『祝宴』で父ディック・フランシスと共作になり、共作は4作目となる

北野寿美枝[キタノスミエ]
神戸市外国語大学英米学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ごへいもち

21
最後のフランシスを読んでしまった。解説を読むとファミリービジネスとあるので、もしかしたらフェリックスが書き続けるのかも…それでもいいかも。あのかつての感動はなくても★2011/07/09

Syouichi Nishiyama

8
自己認識では、フランシスの未読はこれが最後。やはり面白い。そんな単純な感想しかないのかと、我ながら情けないと思いつつも、最高な賛辞じゃなかろうかと思う。 積ん読本を片付けたら、二十年以上前に読み漁った蔵書の再読を始めよう!二十年以上最高のシリーズ小説と思って揺るぎない。尊敬する人はフランシスの描く主人公という考えも無くならない。来年の一大テーマ、非常に楽しみ。 まだ読んだことの無い人が、ちと羨ましい。。 文章力ないけど、惜しみない賛辞は表現出来てるかな。 2022/12/17

kiho

5
競馬シリーズの中で、この作品が初読み☆レースの世界の描写と主人公の軍隊体験がストーリーに深く絡み合っていくのが印象的…他の作品も読んでいきたい♪2013/09/22

ありんす

5
大切な作家の最後の本。2011/04/01

KAZY

4
ついに読み終えてしまった。シリーズは父から子へと引き継がれるだろうか、この物語のように。復帰後の4作の中では(最後ということもあるかも知れないが)Bestだと思う。2011/04/02

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