ハヤカワSFシリーズ
エンドレス・ガーデン―ロジカル・ミステリー・ツアーへ君と

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  • サイズ B6判/ページ数 483p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152091581
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

少年が目覚めた時、眼前には蛾の妖精の姿をした少女がいた。ここはダウンロードされた人格たちが暮らす“見えざる小人の国”。彼女はこの電脳空間を管理するメインOSの擬似人格で、少年は今、彼女によって生み出されたばかり。システムダウン寸前のこの世界を救うために、二人は隠された10個のアクセスキーを集める旅に出る。だが行く手には、40万もの住人の個人空間(不可侵特区)が立ちはだかる。箱庭のごとき各特区には侵入者を阻む謎が仕掛けられているのだ。視覚と重力の混沌とした迷路世界、無限に続くジェットコースター地獄、ロケットで月を目指すミッション…長い長い旅の果てに明らかになる、この世界の意外な真実とは?千差万別の箱庭に仕組まれた謎解きの旅路を描く、驚愕のパズル・クエストSF。

著者等紹介

片理誠[ヘンリマコト]
1966年生まれ。東京都在住。駒澤大学文学部卒業。会社員生活を経て、第5回日本SF新人賞に佳作入選した『終末の海 Mysterious Ark』でデビュー。骨太のファンタジイ巨篇“屍竜戦記”シリーズで注目を集め、本格SFの担い手としても高く期待されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

76
40万の仮想空間から10個の鍵を集める事に。序盤はいまいちに思いましたが中盤以降だんだん楽しめるようになり、最後もイイ感じでした。2017/06/18

もち

13
「嘘や冗談でこの通信は出来ない。そうでしょ」◆電脳空間で目覚めた少年は、個人の箱庭である40万の<不可侵特区>を巡っていた。世界の異常を糺すため、10人のシステム管理者が持つ「鍵」を求めて――。推論、閃き、逆説、忍耐。終わりを始めるための、旅。■非常にゲーム的で面白い。各特区には、管理者の信念が滲み出ている。監視下の要塞を突破するには。亡者の泥仕合を終結させるには。アイデアの数々を堪能した終盤、SFならではのカタルシスに心が震えた。2018/05/04

ophiuchi

3
全体もそうだが、各章がRPGのシナリオ的(そもそも仮想世界の話だから当たり前?)。エンディングは納得できたような、そうでもないような…2011/10/10

たかみ

3
40万の世界があまりにゲーム的で、もっと突飛な世界があっても良かったと思うが、「FLY ME TO THE MOON」や「永久図書館」は燃えるし泣ける。少年の成長を描いた、まさしくビルディング・ロマンスであり、それそのものが目的ということは想像が付いていたのだが、最後はそこに繋がるわけね……。モスは十分にNPC的なAIの枠を越えているようなので、別な解もあったんじゃないかとは思う。2010/10/06

しゅう

2
結構いい感じ。B2018/09/12

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