リーマン・ショック・コンフィデンシャル〈下〉倒れゆくウォール街の巨人

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  • サイズ B6判/ページ数 386p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152091444
  • NDC分類 338.253
  • Cコード C0033

内容説明

次々と倒れる巨大金融機関。ポールソン、バーナンキ、ガイトナー、バフェット、そして巨万の富を稼ぐエリートCEOたちは何を考え、いかに行動したか?2009年800‐CEO‐READビジネス書大賞受賞、「フィナンシャル・タイムズ」「エコノミスト」両紙の2009年ベスト・ビジネスブック。

目次

誰がリーマンを救うのか?(承前)
全CEO招集
リーマンの最期
AIG倒れる
モルガン・スタンレー絶体絶命
三菱UFJからの電話
揺らぐゴールドマン・サックス
ワシントンDCへの最終招集

著者等紹介

ソーキン,アンドリュー・ロス[ソーキン,アンドリューロス][Sorkin,Andrew Ross]
ニューヨーク・タイムズのトップ記者。金融、企業合併専門。ヒューレット・パッカードのCompaq買収や、IBMによるPC製造部門のLenovoへの売却など、次々とスクープを連発。これまでに100を超える一面記事の執筆に関わってきた。2009年10月に発表された『リーマン・ショック・コンフィデンシャル』は、6カ月の長期にわたりニューヨーク・タイムズのベストセラーリストを賑わせ、リーマン・ショック関連本の決定版として大きな話題となった

加賀山卓朗[カガヤマタクロウ]
翻訳家。東京大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

17
金融危機に直面した人々の群雄劇 会社を政府を生き残らせようとする人、個人が生き延びようとする人。金融世界を舞台にしたサバイバルゲーム。2022/12/18

TK39

8
リーマンは救済されずに破綻。ウォール街の大手銀行だからと言って、必ずしも救済はされないことを世間に見せた。ただ、結果的にはそれが市場の危機感を煽り、更なる危機につながっていく。それを止める為にゴールドマン、モルスタはじめ大手行に政府からの支援へと。 日本でも長銀などが潰れてから本格的な公的支援が始まった。最初から救うのは政治的に難しいということでしょうね。 今、株価はバブル的な盛り上がりになっている気もしますが、大丈夫でしょうか。心配になりますね。2025/02/11

jj

8
連銀に召集されたウォール街のCEOsと財務長官、FRB議長。リーマンの破綻容認、メリルはバンガメ合併を決定。その後のAIG(破綻額はシンガポールと台湾の国家予算同額)は公的資金で支援。空売り攻勢によりモルガン、ゴールドマンですら破綻寸前へ。モルガンは三菱UFJが救う。しかもその支援に90億ドルの小切手を使用(写真あり)は感動的。史上空前の経済危機に対する金融エリートたちの死に物狂いの攻防が、臨場感を持って読み取れる。リーマンだけ支援されなかった疑問についても言及されており、とても興味く楽しめました。2016/07/30

あっきー

6
政府とウォール街の駆け引きが、詳細に描かれていた。金融システム全体の崩壊を防ぐには、救済するしかないが、モラルハザードを助長するような対策に見えてしまうため、政府としては何をしても批判は免れなかったのだろう。リーマンは、ウォール街は救済しないという政府のシグナリングとして利用されたのか。他の金融機関が、最終的には何らかの援助を受けたことを考えると、かわいそうな気がしないでもない。自らの無謀な経営が招いた結果ではあるが。2013/06/09

skmt_hs

6
非常に興味深かったのは、三菱UFJがモルガンスタンレーに90億ドル出資して、危機が食い止められた点。アメリカの金融機関はそれぞれ超高速で情報収集と分析を行いながら、離合集散を繰り返し、結局業界全体が沈んでいく中、ぽっと出で無邪気に(言い方が悪いが)出資を決めた三菱が危機を止めたことは皮肉な結果だと感じた。これを慎重さ故の勝利と捉えるのか、初心者故のまぐれと捉えるのかは実際どうなんだろう。 2010/11/14

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