内容説明
数々の逸話に彩られた「カクテルの王様」の起源から完璧なレシピまで。
目次
つまらないまえがき 偏見とともに
第1章 あいまいな起源
第2章 マティーニの社会的キャリア
第3章 文学と映画のなかのマティーニ
第4章 マティーニと政治
第5章 偉大なる復活―マティーニは死んだ…マティーニよ、永遠なれ!
第6章 完璧なマティーニを作るには
付録1 ジンの簡単な歴史
付録2 ベルモットの簡単な歴史
著者等紹介
コンラッド,三世,バーナビー[コンラッド,サンセイ,バーナビー][Conrad,3,Barnaby]
イェール大学卒業。アメリカ文化をさまざまな角度から研究し、写真と組み合わせたフォトエッセイを多数発表している。サンフランシスコ在住
山本博[ヤマモトヒロシ]
1931年横浜生まれ。早稲田大学大学院法律科修了。弁護士。また、エド・マクベインやレックス・スタウトなどミステリの翻訳でも知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hideto-S@仮想書店 月舟書房
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19世紀半ばに誕生した〈カクテルの王〉マティーニ。ジンとベルモットの組合せが哲学になり、宇宙の真理を探究するように語られ続けてきた一杯の酒。物語では20世紀初め、O・ヘンリーが『お人好しの詐欺師』で登場させた。1944年のパリ解放の時、閑散としたリッツホテルに兵士を引き連れ「ドライ・マティーニ73坏」と注文したヘミングウェイ。ルーズヴェルトからブッシュまで歴代の米国大統領が好むマティーニのレシピはほぼ全て記録されている。〈成功〉〈男らしさ〉〈自由と正義〉の象徴になっていたカクテル。男ってバカだね……。2014/11/29