内容説明
SFアートの第一人者である加藤直之氏が、五年にわたって手がけた大河ロマン“グイン・サーガ”の幻想世界。それは“異形”だった!加藤氏自身が詳細なコメントを付した装画・口絵全点を始め、コミック版、イメージアルバムなどのイラストを、大幅に加筆修正して収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てんてん(^^)/
6
待望の、本当に待ちに待った加藤直之さんのグインサーガ画集。高校生だったあの頃、小さな文庫本の表紙と口絵を目を皿のようにして眺めてはグインの世界に思いを馳せていたあの頃を鮮明に思い出した。武部本さんの後継たらんと気負う姿も、だんだんと自分の描きたいものとの乖離に苦悩する姿も今になってみれば、ああ加藤さんも若かったのだなあとしみじみ感じる。2010/03/27
珂音
6
うちにある文庫のカバー絵は日焼けで退色が激しく、30年の時の流れを感じるもののちょっぴり残念に思ってたけど、それが豪華な画集で蘇りました。新たに加筆された絵はうっとりするほど綺麗です。2010/03/24
いちはじめ
5
僕がグイン・サーガを熱中して読んだのはこの人がイラストを担当していた頃までだった、という個人的思い入れもあるが、それよりも、加藤直之が、自分の仕事をどういう意図でそうしたのか自分の言葉で詳細に説明出来るという、絵描きにはたぶん珍しい資質を持った人なので、当時をどう語っているか興味があり、購入。もっと技術的に突っ込んだ話をしても良かったとは思うが、おおむね期待通りで満足。2010/04/15
いかちょー
2
グイン・サーガで加藤直之さんが手がけた絵の系譜。グインの仕事の比重が高まることに耐えられなくなってこの仕事を下りたのだと書かれている。それを読んで新スター・トレックを降板したロー少尉役ミシェル・フォーブスを思いだした。「スタトレ役者」と言われるのがいやで役を降りたのだが、結局そのエピソードのためにかえってスタトレ役者であったことを印象付けることとなった。加藤直之さんがグイン画家というラベルを貼られているとは思わないが、加筆しながらも当時の気持ちを振り返れるようになったことはファンとしても喜ばしい。2010/03/20
たけぽん
1
加藤直之ファンなので。グイン・サーガは未読。画家が題材に向かう裏話的なコメントが「読める」画集です。2010/07/07
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