出版社内容情報
ハードボイルドの名作『マルタの鷹』のルーツがここに。ハメットの遺族公認の前日譚。
内容説明
1921年、コンチネンタル探偵社を辞めたサム・スペードは、サンフランシスコに自身の探偵事務所を構えた。さっそく持ち込まれた依頼は、密航を企てている息子を止めてほしいという銀行家からのもので、調査するうちにスペードは、折しも発生した金貨盗難事件に巻き込まれていく。さらにスペードのもとには、プールで変死した男に絡む黒い噂、美しい中国人女性からの謎めいた依頼など、いわくありげな事件が次々と舞い込んでくる。そんなある日、スペードは旧知の同業者で汚れ仕事を得意とするマイルズ・アーチャーと再会。二人はパートナーを組むこととなり、かくして“スペード&アーチャー探偵事務所”が誕生することとなった!ハメットの研究家としても知られるゴアズが、文体、雰囲気、時代背景にいたるまで原作の世界を見事に再現。ハードボイルドの金字塔『マルタの鷹』のルーツを描く話題作。
著者等紹介
ゴアズ,ジョー[ゴアズ,ジョー][Gores,Joe]
1931年ミネソタ州生まれ。スタンフォード大学で文学修士を取得。運転手、ホテルの受付、英語教師など様々な職業を経たのち、12年間にわたって私立探偵として活動。1969年のデビュー作『野獣の血』でMWA賞最優秀新人賞を、短篇「さらば故郷」で同最優秀短篇賞を同時受賞。また後年、同最優秀TVエピソード賞も受賞している。MWA賞で三部門を受賞しているのはゴアズとドナルド・E・ウェストレイクのみ。ダシール・ハメットを探偵役に据えた『ハメット』(ハヤカワ・ミステリ文庫)は映画化もされ話題となった
木村二郎[キムラジロウ]
1949年大阪府生まれ。ニューヨークのペイス大学社会学部卒。作家、翻訳家、ミステリ研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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