出版社内容情報
国民の半分がいまだ進化論を認めない国のある現状。それを打開すべくドーキンスが繰り出す戦略は、進化自体が机上の空論でなく事実だと証明することだ。豊富な実例とタイトな論理で魅了する傑作。
内容説明
進化論は「論」とつくからには、単なる理論なのだろうか。いまだに国民の半数近くが進化論に不信を抱いている国もあるというではないか…それは違う、と本書の著者ドーキンスは言う。名作『盲目の時計職人』で進化論への異論をことごとく論破したドーキンスは、本書では珍しい生物の戦略や素晴らしい実験の解説などを随所に配したうえで、著者一流の周到な論理展開により、進化論ではなく、進化そのものが理論の産物ではなく事実だということの証明を試みる!―緻密な論理で説得しつつ、想像を超えて精緻な生物の仕組みに読者の想像力を広げる…ダーウィン生誕200周年、『種の起源』刊行150年を記念するダーウィンイヤーに重ね、ドーキンスが満を持して放つ、唯一無二の進化の概説書。
目次
理論でしかない?
イヌ・ウシ・キャベツ
大進化にいたる歓楽の道
沈黙と悠久の時
私たちのすぐ目の前で
失われた環だって?「失われた」とはどういう意味なのか?
失われた人だって?もはや失われてなどいない
あなたはそれを九カ月でやりとげたのです
大陸という箱舟
類縁の系統樹
私たちのいたるところに記された歴史
軍拡競争と『進化的神義論』
この生命観には壮大なものがある
著者等紹介
ドーキンス,リチャード[ドーキンス,リチャード][Dawkins,Richard]
1941年、ナイロビ生まれ。オックスフォード大学にてノーベル賞学者ニコ・ティンバーゲンのもとで学ぶ。その後、カリフォルニア大学バークレー校を経てオックスフォード大学レクチャラー。動物行動研究グループのリーダーの一人として活躍。オックスフォード大学に設置された“科学的精神普及のための寄付講座”の初代教授を務めた。王立協会フェロー。故スティーヴン・ジェイ・グールドと並ぶ、目下欧米で最も人気の高い生物学者であり、『利己的な遺伝子』は世界中でベストセラーとなった
垂水雄二[タルミユウジ]
1942年大阪生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。出版社勤務を経て、1999年よりフリージャーナリストとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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赤い熊熊
tama
手押し戦車
yooou