かくして冥王星は降格された―太陽系第9番惑星をめぐる大論争のすべて

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152090645
  • NDC分類 445.9
  • Cコード C0044

出版社内容情報

なぜあんな騒動に?──二〇〇六年の降格騒ぎを当事者である名物天文学者タイソンが写真や図版を駆使し、アメリカ文化にも鑑みて語る。最新太陽系学を覗くにも最適の「冥王星事件ファイル」。

内容説明

科学的な判断か、文化をふまえた「民主主義的な」判断か。冥王星をめぐる問題は、人類が累積してきた太陽系に関する諸知識が交錯する最前線であり、科学とは何かを本質的に再考する絶好の機会でもある。冥王星の助命を嘆願する子供たちの手紙から、正式な裁定の根拠にいたるまで、とりどりの図版と資料を収録し、冥王星を、そしてすべての科学を愛する人に贈る「冥王星事件簿」。

目次

第1章 文化のなかの冥王星
第2章 歴史のなかの冥王星
第3章 科学のなかの冥王星
第4章 冥王星の転落
第5章 冥王星、国を二分す
第6章 冥王星に審判が下った日
第7章 準惑星となった冥王星
第8章 小学校で冥王星を教える―教育者の方々へのわたしの個人的提言
第9章 あとがき―冥王星のつぶやき
補遺

著者等紹介

タイソン,ニール・ドグラース[タイソン,ニールドグラース][Tyson,Neil deGrasse]
ニューヨーク生まれ。コロンビア大学で宇宙物理学の博士号を取得。現在アメリカ自然史博物館の天文学部門である、ヘイデン・プラネタリウムの長を務める。研究対象は、星形成や超新星から銀河系の構造までと多岐にわたる。2001年と2004年には、合衆国の宇宙政策を諮問する大統領委員会のメンバーに任命された

吉田三知世[ヨシダミチヨ]
京都大学理学部物理系卒業。英日・日英の翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けいた@読書中はお静かに

12
天文ファンではあるが、アメリカのように冥王星に擬人化したり、特別に思い入れはなかったなぁ。アメリカでは冥王星の存在は文化的であり、広く一般的に親しまれていた。一方、僕は元々、冥王星は『特別』な存在で惑星かどうか議論があることを知ってたから、冥王星が惑星から落ちたというニュースを聞いてもふーん、って程度でした。まぁ、冥王星の文化的側面、政治的側面をたくさん見れて面白かった。2014/01/24

yooou

11
☆☆☆☆★ 予想外に教訓的。物事を曖昧にしてると余計面倒な事になるという事ですね。2010/06/07

雪狼

5
図書館本。タイトルにひかれて借りました。星をながめたりする事は好きですし、ちょっとした天文の事は解るのですが、冥王星の事はあまりよく知らなかったのでなるほどと思う事が多くて面白かったです。そしてアメリカ人がこんなにも冥王星を愛していたなんて!ビックリ!知らなかったです(笑)冥王星の事だけでなくアメリカという国がよく解る本だと思います。2015/09/26

_apojun_

4
図書館本。もちろん冥王星が今や惑星ではないってことは知ってました。でも、それは技術の発展によってこれまでわからなかったことが発見され、そのために冥王星が惑星の定義から外れたためだと思ってました。 この本を読んで初めて、惑星を惑星たらしめる定義のようなものが存在しないことをしりました。 そして、アメリカ国民の冥王星に抱く愛情がこれほどとは。 日本だったら下手したら冥王星が消滅しました、って言っても「ふーん」で終わる人が大半だと思うんだけど。 久しぶりに知的好奇心をちくちく刺激してくれる本でした。2023/04/29

daimonn

4
ニューホライズンズにはご本人の希望により、冥王星の発見者であるクライド・トンボー氏の遺灰を載せてあるそう。この本を読んだあとだとそのことがより感慨深く感じられる。素晴らしい!2015/10/27

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