内容説明
クリスタルが奪還され、新興モンゴールを取り巻く情勢は一変した。アルド・ナリスのパロ軍とスカール率いるアルゴス軍が、連合して首都トーラスへと押し寄せる一方、海からは沿海州海軍が迫り、さらにゴーラ三国をなすクム、ユラニアまでもが不穏な動きを見せていた。辺境の貧しい土地に、ヴラド大公一代で築き上げられた強国モンゴールの苛酷な戦い、そしてパロの奇跡の再興を描く『トーラスの戦い』『パロへの帰還』を収録。
著者等紹介
栗本薫[クリモトカオル]
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。78年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成し、早川書房より継続刊行中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へたれのけい
3
新装版最終巻。大事に読みましょうと思っているうちに時間が経ってしまい、あらあら、展開もうろ覚え。続き物は一気読みが正解とは分っているのですが…。2017/09/23
myaown
1
新装版8リンダとレムスがクリスタルに帰還しレムスの即位式までがアニメ版の原作部分の様だ。それにしても目まぐるしすぎる1年だ。双児にとってもアムネリスにとっても。イシュトヴァーンにとっても。まだ何者にもなっていないのに約束の3年はあっちゅう間に過ぎてしまいそうだが。レムス自らがクリスタルを奪還するところを期待していたのだけれど、その全てを見透かしてナリスの掌の上で終始してしまったカンジがする。ナリス自身も望む者からは振向かれないという孤独を感じているみたいだけれど。問題は続きを読むかどうか、だ。先は長い。2014/09/12
もだんたいむす
0
2013.10.16 読了2013/10/16