メイキング・オブ・ピクサー―創造力をつくった人々

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  • サイズ B6判/ページ数 407p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152090164
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0034

内容説明

『トイ・ストーリー』、『モンスターズ・インク』、『ファインディング・ニモ』など、驚異的なCG技術と、心躍る冒険物語で子供から大人までも惹きつけるピクサー・アニメーション・スタジオ。CGアニメーション映画の分野では、他社がまねできないクオリティと実績を誇る同社は、いまやクリエイティブ企業の理想として世界中から注目される存在である。彼らはどのようにその地位を手に入れたのか?その創造性の源にあるものは何なのか?とても順風満帆とは言い難い草創期、ジョブズへの売却と大出血のハードウェア・メーカー時代、ディズニーとの蜜月と破局、新たなるライバルたちの出現…激動の日々を経たものの、天才たちは必然的に現在の成功に辿りついたようにも思える。彼らの信念へのゆるぎない確信と物語への情熱こそが、時代の流れ自体を引き寄せてきたのだ。ピクサーの歴史を彩り作り上げてきた人々に取材を重ね、30年におよぶ彼らの社史を構築するなかで、彼らの創造性の源泉と「強さ」の秘密を浮かび上がらせるノンフィクション。

目次

アナハイム
ガレージにて
ルーカスフィルム
スティーヴ・ジョブズ
ピクサー・インク
離陸―トイ・ストーリー
「まるで全面戦争のようだった」―バグス・ライフ、トイ・ストーリー2
モンスター・シティの危機―モンスターズ・インク
エメリービル―ファインディング・ニモ、Mr.インクレディブル
帰郷―カーズ、レミーのおいしいレストラン

著者等紹介

プライス,デイヴィッド・A.[プライス,デイヴィッドA.][Price,David A.]
ウォールストリート・ジャーナル紙、インベスターズ・ビジネス・デイリー紙、ビジネス2.0誌、ワシントン・ポスト紙などに寄稿するジャーナリスト。バージニア州リッチモンドで育ち、同州のウィリアム・アンド・メアリー大学でコンピュータ・サイエンスの学位を受け、またハーバード・ロースクールとケンブリッジ大学も卒業している。家族とワシントンDCに在住

櫻井祐子[サクライユウコ]
翻訳家。京都大学経済学部卒。大手銀行在籍中にオックスフォード大学院で経営学修士号を取得。退職後は翻訳者として、金融・証券業界、政府関連の実務翻訳から一般ビジネス書の翻訳まで幅広く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

人生ゴルディアス

5
ピクサー上場の時にCFOをやってた人の本読んで、ピクサーの話は大体理解した、と思って積読だったけど、まったく間違ってた! なぜかコンピュータのハードウェアを売ってた会社をジョブズが買い取り、技術展示のためにアニメーションを…みたいな書き方されてたけど、元々アニメがやりたくて仕方がなかった人たちが紆余曲折を経て、ルーカスフィルム経由で独立してたんじゃん…。ストックオプションの話もジョブズがずっと与えなかったのではなく、契約で一端白紙になってたとかも。一冊で理解したと思うのは危険、と知らしめてくれる一冊だった2020/03/28

yuki

4
CG映画の製作で有名なピクサーの非公式社史。会社が軌道に乗るまでの波乱万丈が面白い。前半は映画を作るための技術的、金銭的な準備の話が主なので、コンピュータ関連に興味がないと厳しいかも。自分はむしろそちらの方が面白かった。いつかフルCG映画をという志を上手く隠しながら、色々なパトロンを利用していくのは率直に言えば酷いんだけど、情に流されないからこそここまで発展できたということか。基本的には社員をとても大切にして義理を重んじているだけに、重大な判断を迫られたときの思い切りの良さが光って見える。2016/12/15

Q

2
デジタルアニメーションとして名をはせたピクサーの創業からディズニーによる買収までの物語。インターネットから入手できる情報からはジョン・ラセターの活躍が大きかったと聞いていたが、それ以外の情報が知りたくなり手にとった。もちろんアニメータとして卓越した手腕の彼なくしてピクサーは成功しなかっただろうが、当初の経営陣が賢かったのだと感じた。長期的な人材の温存/時期を見て表向きの製品を切り換える/資金調達。もちろん運もあっただろうがこれだけの施策を打っている企業は世界的にみても数少ないだろう。2020/01/08

doji

2
キャットムルによる著作と比べて読んだので面白かった。著作権訴訟を起こされていたことや、ドリームワークスとの確執についてこちらで読むことができたので、補完するように読める本だと思う。けれど、やっぱりカーズで締めるのはちょっとせっかくのポジティブな雰囲気が下向きになってしまいそうで、そこは少し気になった。ラセターがディズニーを解雇された後に返り咲くエピソードは、何度読んでも励みになる。2016/08/02

ウッチー

2
-歴史上、ときとして魔法にかけられたような場所、あらゆる確率法則を無視して才能が一極集中する場所が現れる- 1960~70年台ソルトレイクシティに集まったCG研究者たちから生まれたピクサー。その存続にはスティーブジョブズの存在が不可欠だったが、ジョブズが可能性を見出した分野は、現在のピクサーを支えている魅力的なコンテンツではなく、CGに関するソフトウェア・ハードウェア技術だったという点は意外である。2014/08/10

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