内容説明
人差し指と薬指には神秘が隠されている。この長さの比が、持ち主の男らしさ・女らしさやセクシャリティにかかわっているのだ。それだけではない。性格や行動、ガン・心臓病・アレルギーなどの病気のかかりやすさにも関係があるという。二本の指の謎を生物学と心理学から解き明かした画期的な書。
目次
第1章 二本の指のはなし
第2章 手の指が伝える性別、職業
第3章 指で感じる性ホルモン
第4章 指から見えてくる個性
第5章 指の長さと心臓病やがんとの関係
第6章 指にまつわる結婚と感染症との不思議な関係
第7章 指と肌の色とホルモンの関係
第8章 指でわかる足の速さとサッカーの才能?
第9章 薬指はなぜ魅力的なのか?
第10章 指と同性愛
第11章 女性化した類人猿
著者等紹介
マニング,ジョン[マニング,ジョン][Manning,John]
セントラル・ランカシャー大学心理学科教授。ロンドン大学で生物学を学んだのち、リヴァプール大学で博士号を取得。性淘汰や、性ホルモンの行動と罹病傾向への影響などを専門にする
村田綾子[ムラタアヤコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひつまぶし
3
胎児期に浴びたテストステロンの濃度が高いと人差し指より薬指が長くなり、エストロゲンの濃度が高いとその逆になる。そして、この二本指の比率は男性は薬指、女性は人差し指が相対的に長いという一般的傾向を示す。これは二つのホルモンの単純な強弱ではなく、テストステロンの濃度が低いことは類人猿と人間を分かつ特徴であり、人間はエストロゲン化した類人猿であるという主張。正直ブラックボックス的なところはあるが、箱の中は無秩序ではなく、生物学的な要因も関係する何らかの機序が備わっていることを想定した思考が求められるのだと思う。2023/12/01
Kazuyuki Inoue
2
とっても興味深い。 男らしさや女らしさ、仕事への適性、対人能力や健康状態もすべて胎児の段階で決まっている❗ これによるとぼくは、 男らしくて魅力がある 協調性は低い 音楽のセンスがある 数字に強い 心臓機能が強い へぇー2016/08/16
タンシロ📚
1
絶版のため、なかなか手に入りづらい本でしたが図書館などにはあるようです。 男脳や女脳のような男女の違いについて指の長さの比率という独特な観点から切り込む本でした。 人差し指と薬指の指の長さの比率は胎児期にどんな性ホルモンに多く晒されたかで決まり、そのホルモンの浴び具合が考え方や行動、民族的な特徴や、運動能力、知性、性欲などを決めていくようですが、それが指の比率というなんともシンプルな枠組みでその人間の性質が規定されていく様が読んでいて非常に興味深く感じました。子の才能なんかも指を見るだけでわかるかも。 2019/06/09
walwal
1
人差し指と薬指の比率に注目した本。まだまだ発展途上らしいが、今後どういう展開になるか興味がある。2012/04/25
fuchsia
1
指と生殖器は同じ胚葉由来?らしいとか、人差し指と薬指の長さの比率で男性ホルモン影響下と女性ホルモン影響下の2グループに分けてまあ、色々比較してみるって内容です。 とはいえ、ポピュラーサイエンス・・・の割には、やや強引な解説が多いような。統計データもまだ少ないみたいなので、これからの学問なのかもしれませぬ。日本人も含む東アジア人種はモンゴロイドの中では比較的男性ホルモン影響下のグループらしい。(でもそういうのは原始的だって書いてあった)2009/01/12