内容説明
すべては、若き古美術商アレックス・ベネディクトと、その相棒の美人宇宙船パイロット、チェイス・コルパスのところに持ちこまれた、ひとつのカップから始まった。一見したところありふれたカップだったが、コンピュータの解析によれば、およそ9000年前に造られたものと判明したのだ。しかもそこに描かれている古代文字から、抑圧的だった当時の地球を脱出してユートピアを築くべく出発したものの、その後消息を絶ち、いまでは伝説と化している宇宙船“探索者”の備品であることが確定したのである!もし、いまも銀河のどこかを漂っているこの宇宙船を発見できれば、巨万の富は約束されたようなものだ。しかも“探索者”が見つかれば、彼らが移住したといわれる植民星マーゴリアも発見できる可能性はきわめて高い。そうなれば、史上空前の大発見だ!かくて調査を開始したアレックスは、かすかな手掛かりから次々に新事実を手繰りだしてゆく。そしてアレックスの指示のもと、チェイスは愛機“ベルマリー”を駆ってリムウェイを飛び出し、テレパシー能力を持つアシユール人の惑星や、人類の故郷である地球にまで赴いて調査を続けるが…!?2007年ネビュラ賞最優秀長篇部門受賞作。
著者等紹介
マクデヴィット,ジャック[マクデヴィット,ジャック][McDevitt,Jack]
本名ジョン・チャールズ・マクデヴィット。1935年、フィラデルフィアの生まれ。大学卒業後は海軍に入隊。1962年に除隊後は、税関吏、タクシー運転手、英語教師、ジョージア州税関区の職員養成官などさまざまな職業をへたのち、1995年からは執筆に専念している。1981年、トワイライトゾーン誌に発表した“The Emerson Effect”で短篇デビュー。1986年に発表した最初の長篇であるThe Hercules Textは宇宙からのメッセージをテーマにしたハードな作品で、たちまち大評判となり、ローカス賞の処女長篇部門を受賞した。2003年にはプリシラ・ハッチンスを主人公にするアカデミー・シリーズ第4作Omegaでジョン・W・キャンベル記念賞を受賞。2005年発表の『探索者』でネビュラ賞を受賞している
金子浩[カネコヒロシ]
1958年生、早稲田大学政治経済学部中退、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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