海外SFノヴェルズ
探索者

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152089700
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

すべては、若き古美術商アレックス・ベネディクトと、その相棒の美人宇宙船パイロット、チェイス・コルパスのところに持ちこまれた、ひとつのカップから始まった。一見したところありふれたカップだったが、コンピュータの解析によれば、およそ9000年前に造られたものと判明したのだ。しかもそこに描かれている古代文字から、抑圧的だった当時の地球を脱出してユートピアを築くべく出発したものの、その後消息を絶ち、いまでは伝説と化している宇宙船“探索者”の備品であることが確定したのである!もし、いまも銀河のどこかを漂っているこの宇宙船を発見できれば、巨万の富は約束されたようなものだ。しかも“探索者”が見つかれば、彼らが移住したといわれる植民星マーゴリアも発見できる可能性はきわめて高い。そうなれば、史上空前の大発見だ!かくて調査を開始したアレックスは、かすかな手掛かりから次々に新事実を手繰りだしてゆく。そしてアレックスの指示のもと、チェイスは愛機“ベルマリー”を駆ってリムウェイを飛び出し、テレパシー能力を持つアシユール人の惑星や、人類の故郷である地球にまで赴いて調査を続けるが…!?2007年ネビュラ賞最優秀長篇部門受賞作。

著者等紹介

マクデヴィット,ジャック[マクデヴィット,ジャック][McDevitt,Jack]
本名ジョン・チャールズ・マクデヴィット。1935年、フィラデルフィアの生まれ。大学卒業後は海軍に入隊。1962年に除隊後は、税関吏、タクシー運転手、英語教師、ジョージア州税関区の職員養成官などさまざまな職業をへたのち、1995年からは執筆に専念している。1981年、トワイライトゾーン誌に発表した“The Emerson Effect”で短篇デビュー。1986年に発表した最初の長篇であるThe Hercules Textは宇宙からのメッセージをテーマにしたハードな作品で、たちまち大評判となり、ローカス賞の処女長篇部門を受賞した。2003年にはプリシラ・ハッチンスを主人公にするアカデミー・シリーズ第4作Omegaでジョン・W・キャンベル記念賞を受賞。2005年発表の『探索者』でネビュラ賞を受賞している

金子浩[カネコヒロシ]
1958年生、早稲田大学政治経済学部中退、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニミッツクラス

12
08年の税抜2100円の初版。海外SFノヴェルズの一冊。骨董商で働くパイロット兼実動女性社員チェイスのわたし視点で語られる難破恒星船<探索者>の探索SFミステリ。アレックス&チェイスSの3作目(邦訳2作目)。07年のネビュラ賞を受賞できたのは恒星船の発見より後のチェイス達と艦載AIの奮闘と疾走感のある謎解きに依るものだろう。前半は意外性のない、次はこうなるとネタ割れする展開が延々と続き、特に冒頭の関係者の遭難シーンは明らかに不要で、全体としては三割程度の減量必須な印象。分冊文庫化が微妙な頁数。★★★★☆☆2020/01/16

osakanachodai

5
他の本と間違えて読みました。 9000年後の世界なんだけど、今の生活と変わらないのねーというのが気になって、ストーリーに入り込めなかった。 シリーズ物のようなので、最初から順番に読めば違うのかな?2023/01/12

Ai

5
骨董商を営む主人公アレックスの会社に持ち込まれた1個のカップから、伝説の植民船「探索者」と消えた宇宙開拓民マーゴリア人の謎が広がっていき、ワクワクしながら読んだ。 アレックスというよりも、部下のチェイス(彼女ばかり!)が足で手がかりを稼いでいく展開もおもしろく、銀河をあっちこっち調査する探偵物語としても読める。何より、アレックスたちにとっては古代、読み手の私たちにとっては超未来であるマーゴリアの歴史が徐々に明らかになっていくのは、何とも不思議な感覚。2017/08/29

ジョジョ

3
SFのギミックを使った冒険ミステリーの娯楽作品として読める一冊になっています。ところどころに長い年月から来る虚無感があるのも深夜の時間には心地よい。ただ、設定上は9000年先の未来の話なのに、受ける印象としては1000年後ぐらいには実現できそうな世界なので、そこはやはり少し物足りない。2013/11/16

すけきよ

3
SFというより、遠未来の歴史ミステリー。この1万年後から見た“歴史”の断片がそそられる。失われた歴史を発掘していく様は、時代がいつだろうと面白い。それに加えて、ラストのしびれる感じはまさにSFならでは。それよりも、AIのベルはラノベなら同人誌が作られるレベル(笑)サファリルックに超萌えた。2008/10/30

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