内容説明
1970年2月13日金曜日、ブラック・サバスの『黒い安息日』の陰鬱な響きとともに、ヘビーメタルとヘッドバンガーたちの輝かしい歴史は始まった。やがてNWOBHMの雷鳴はアメリカで増幅され、MTV時代の華やかなグラムメタル、スピードとヘビネスを追求したスラッシュメタル、闇のエネルギーそのものであるデスメタルへと進化を遂げていく。一方、1981年に二人の熱狂的なキッズが結成したバンドはファンを大事にし、苦悩と悲劇を乗り越え、10年後にはバンド名を冠したアルバム『メタリカ』によってスターダムにのしあがった。これはヘビーメタルの最高到達点であると同時に転換点でもあった。しかし試練の90年代を経ていま、メタルの大物たちは返り咲きを果たし、新人たちは新たな高みを目指している。メタル魂はこれまでも、これからも、我々に頭を振らせるのだ。数多くのミュージシャンへの直接取材、膨大な資料と音源をもとに、世界を熱狂させてきたメタルの本流を、約100点の貴重な写真とともに辿り、お節介な検閲推進団体PMRCとの闘いや、ノルウェー・ブラックメタルにおける凶行、イスラム圏メタルシーンなど、社会との関わりについても解説する。すべてのヘッドバンガーに贈るメタル・バイブル。
目次
一九七〇年二月十三日、金曜日
一九七〇年代―ヘビネスへの序曲
ニュー・ウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘビーメタル
一九八〇年―不毛の地アメリカへ
ヘビーメタル・アメリカ―ハイウェイとビデオの波
過熱するファン―メタリカとパワーメタル
スレイヤー―ブラックメタルの魔王
PMRCの反メタル騒動
熱狂の広がり―メタルの精神的な影響
全力疾走―スラッシュメタルの快進撃〔ほか〕
著者等紹介
クライスト,イアン[クライスト,イアン][Christe,Ian]
音楽ジャーナリスト。1970年スイスに生まれ、ニューメキシコ州、インディアナ州、ドイツ、ワシントン州などで青春期を過ごし、1992年からニューヨーク在住。ロイター通信、ワイアード誌、サロン・ドットコムなどに新しいテクノロジーやフリンジ・カルチャーに関する記事を寄稿する一方、スピン誌、メタル・マニアックス誌などの音楽雑誌でも活躍。著書にEverybody Wants Some:The Van Halen Sagaなどがある。自らもメタル・バンドDark Noerd the Beholderを率い、その楽曲はカルト的人気の映画『ガンモ』のサウンドトラックにも収録された
中島由華[ナカジマユカ]
翻訳家。東京生まれ。早稲田大学第一文学部で英文学を修める。出版社勤務を経て翻訳業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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