魔獣の鋼鉄黙示録―ヘビーメタル全史

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  • サイズ A5判/ページ数 600p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152089434
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0073

内容説明

1970年2月13日金曜日、ブラック・サバスの『黒い安息日』の陰鬱な響きとともに、ヘビーメタルとヘッドバンガーたちの輝かしい歴史は始まった。やがてNWOBHMの雷鳴はアメリカで増幅され、MTV時代の華やかなグラムメタル、スピードとヘビネスを追求したスラッシュメタル、闇のエネルギーそのものであるデスメタルへと進化を遂げていく。一方、1981年に二人の熱狂的なキッズが結成したバンドはファンを大事にし、苦悩と悲劇を乗り越え、10年後にはバンド名を冠したアルバム『メタリカ』によってスターダムにのしあがった。これはヘビーメタルの最高到達点であると同時に転換点でもあった。しかし試練の90年代を経ていま、メタルの大物たちは返り咲きを果たし、新人たちは新たな高みを目指している。メタル魂はこれまでも、これからも、我々に頭を振らせるのだ。数多くのミュージシャンへの直接取材、膨大な資料と音源をもとに、世界を熱狂させてきたメタルの本流を、約100点の貴重な写真とともに辿り、お節介な検閲推進団体PMRCとの闘いや、ノルウェー・ブラックメタルにおける凶行、イスラム圏メタルシーンなど、社会との関わりについても解説する。すべてのヘッドバンガーに贈るメタル・バイブル。

目次

一九七〇年二月十三日、金曜日
一九七〇年代―ヘビネスへの序曲
ニュー・ウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘビーメタル
一九八〇年―不毛の地アメリカへ
ヘビーメタル・アメリカ―ハイウェイとビデオの波
過熱するファン―メタリカとパワーメタル
スレイヤー―ブラックメタルの魔王
PMRCの反メタル騒動
熱狂の広がり―メタルの精神的な影響
全力疾走―スラッシュメタルの快進撃〔ほか〕

著者等紹介

クライスト,イアン[クライスト,イアン][Christe,Ian]
音楽ジャーナリスト。1970年スイスに生まれ、ニューメキシコ州、インディアナ州、ドイツ、ワシントン州などで青春期を過ごし、1992年からニューヨーク在住。ロイター通信、ワイアード誌、サロン・ドットコムなどに新しいテクノロジーやフリンジ・カルチャーに関する記事を寄稿する一方、スピン誌、メタル・マニアックス誌などの音楽雑誌でも活躍。著書にEverybody Wants Some:The Van Halen Sagaなどがある。自らもメタル・バンドDark Noerd the Beholderを率い、その楽曲はカルト的人気の映画『ガンモ』のサウンドトラックにも収録された

中島由華[ナカジマユカ]
翻訳家。東京生まれ。早稲田大学第一文学部で英文学を修める。出版社勤務を経て翻訳業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1959のコールマン

53
☆5。面白かった!これほどまでメタルを手広くまとめた本は未だかって無かったと思っている。まあかなり「部外者お断り」風になっているが、全体的にスイスイ読める。著者は筋金入りのメタル狂だが視野は広い。他分野の音楽(しかも守備範囲が恐ろしく広大!)だけで無く、他国のメタル・シーン(東欧のみならずアフリカ、アラブ、東南アジア、日本)の情報もチェックにぬかりがない(まあその情報源どこだよ、とツッコミをいれたくなるようなものもあるが)。人権問題、社会問題にも言及していて、無実の罪で拘束されているヘッドバンガー達↓2021/09/29

王天上

4
ヘビーメタルの歴史本。ヘビメタには興味を持てないでいたのだが、僕の知っているバンドはこの本ではことごとくこき下ろされていて、傑作とされている作品を動画サイトで試し聴きしてみたらかっこいいので驚く。目からうろこ。ヘビメタに偏見を持っている音楽ファンは一度読んでみては?と思いました。2013/09/13

くさてる

3
70年代から2000年代に至るまでのへヴィメタルの歴史を語ったもの。内容が内容だけに、マニアの方にはいろいろと突っ込みたくなる部分も多いかもしれない(アルバムやバンドの評価など、わりとはっきり書いてます)。しかし、これだけの広大な歴史を語ろうとするにはそれだけの個人的な審美眼やこだわりを必要とすることは確かなので、仕方がないかも。私のように熱心なマニアといえないほどのジャンルのファンには、この世界の歴史の流れを網羅することが出来て、とても面白かった。2011/09/18

xxx

1
ヘヴィメタルの発生を1970年とし、2000年台初期のヘヴィメタルの歴史を網羅した本。ディスクユニオンでたまたま見つけたが、日本語でこの大著が読めるのはありがたい。欧米圏に偏りがちなヘヴィメタル本に比べイスラム圏やアジア圏のヘヴィメタルシーンを、社会背景も含め紹介している。ブラックメタルやデスメタルなどアンダー・グラウンドシーンの記載も多く面白い。筆者がLAメタル苦手でメタリカ推しなのが伝わるのも愛嬌2023/01/05

nur1202

1
ヘビーメタルってジャンルがどのような歴史を持つものなのかをまとめた、比較的貴重な本。 こういう、狭いジャンルってちゃんと歴史がまとめられなかったりしますしね。 しょうが無いこととはいえ、アメリカの状況が中心になっていることと、サブジャンルについての説明が解りづらいこと、あと、著者の好き嫌いが表面化しているように見えるところが、ジャンル史としては残念なところ。 もう少し、音楽の専門の人がアカデミックにまとめてくれるといいんだけどなぁ。2015/05/17

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