内容説明
フランスからイギリスへ飛ぶ旅客機で、奇妙な事件が起きた。眠っていると思われた乗客の女性が、じつは死んでいたのだ。その首筋には、針で刺されたような傷がのこり、すぐに吹き矢の針が機内で発見される。針にはおそるべき毒ヘビの毒が塗られていた。大空を飛ぶ飛行機は、完全な密室だ。だから犯人は、必ずこの機の乗客、乗員のなかにいる。問題の機に乗りあわせていた名探偵エルキュール・ポアロの推理がはじまった。
著者等紹介
クリスティー,アガサ[クリスティー,アガサ][Christie,Agatha]
1890年イギリスのデヴォン州生まれ。少女時代は、読書に熱中。1914年に結婚。1920年に長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1928年に離婚した後、1930年には考古学者マックス・マローワンと結婚。100以上の長篇、短篇、戯曲、エッセイなどをのこし、1976年に死去
田中一江[タナカカズエ]
東京女子大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みどりむし
5
カナダに行こうかな、、、すらも伏線だったとは。作中にシャーロックホームズを揶揄する場面があるけど、コナンドイルの死後に発表した作品だからシャーロックホームズの悪口言ってみたのでは?と解説にあってちょっと面白かった2024/02/07
HH
4
文庫版が貸出中だったので児童書。飛行機の中での殺人。持ち物から犯人はこの人かな?この人が犯人じゃないといいな…と推理するのが楽しいけど今回も当たらず。途中から少しずつ犯人がわかってくる時のぞくぞくは毎回癖になる。クリスティーはミステリーの中にいつも恋愛要素を入れていて、今回は特にそこが好き。ポアロの優しさもとてもわかりやすくて好き。クリスティーは殺人は被害者、容疑者だけじゃなくて現場にいた人たちにも影響があるんだってことや執筆した時代の背景がわかりやすく描かれているところが本当に凄い。2017/09/04
遠藤三春
1
面白かったし、オチも綺麗だったが犯行に至るトリックがおいおい!って感じでした笑。それ以外は楽しめました。以下気になったところ。作中「イギリスの殺人はそんなふうになりませんね」と、別作品でも似たような発言あったりしたのですが、一般的なイギリスの殺人事件ってどんななんだろうか。あとよくきく「スコットランド・ヤード」、流れで気にしたことなかったけど解説でロンドン警視庁、首都警察であり昔警察本部があったのがスコットランド王の地所に近かったからとあり成程。相変わらずポアロさん自惚れやだし、周りにからかわれてる。2020/09/18
まこ
1
ポアロ氏のアフターケアが手厚い。2018/08/25
myumyu
1
この時代の飛行機での旅行が、いかに現代とかけ離れて一般市民には特別なものであったかがよくわかる。2010/06/08