Hayakawa novels
名画消失

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152088895
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

西洋美術最大の巨匠の一人、カラヴァッジョ。その代表的な宗教画『受胎告知』が、ローマのサンタ・ジュリアナ教会から何者かによって盗まれた。イタリア軍警察文化遺産保護課の刑事アリオストは美術品犯罪捜査コンサルタントのコフィンとともに事件の究明に乗り出す。さらにパリの美術協会の地下金庫室からも、ロシアの抽象画家マレーヴィチの名画『白の上の白』が盗まれ、ビゾ警部が捜査を始める。そしてロンドンでも事件は起きた。盗まれたのは、マレーヴィチのまったく同じ作品『白の上の白』で、贋作の疑いのあるものだったが、クリスティーズでオークションにかけられていた。それを国立近代美術館の館長が競り落として、保存修復室におさめた矢先のことだった。警戒厳重な国立近代美術館からどうやって盗んだのか、大きな謎だった。しかも驚くべきことに、同じオークションにかけられたマレーヴィチ派の絵も、それを買った男の自宅から盗み出され、スコットランド・ヤード美術・骨董品課のウィケンデン警部が真相を追い始める。イタリア、フランス、イギリスで進められる懸命な捜査。そして明かされる、一連の事件を結ぶ複雑怪奇な陰謀とは?美術品犯罪調査のエキスパートが放つ、出色の絵画ミステリ。

著者等紹介

チャーニイ,ノア[チャーニイ,ノア][Charney,Noah]
1979年、コネティカット州ニューヘヴンに生まれる。コルビイ・カレッジで美術史と英米文学を専攻し、夏季休暇中はロンドンやボストンの競売会社クリスティーズで働いた経験がある。その後、ロンドンのコートルード美術研究所で17世紀のローマ美術を学び、ケンブリッジ大学では16世紀のフィレンツェ美術と図像学、および美術犯罪史を研究した。また、スロヴェニアのリュブリャーナ大学で建築史と犯罪史を学んでいる。その後、テレビ界に入り、美術の解説をしたり、美術番組の脚本を書いたりして活躍した。さらに、ローマを拠点にした美術犯罪調査機構を設立している

山本博[ヤマモトヒロシ]
1931年生、早稲田大学大学院法律科修了、弁護士・著述業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山川欣伸(やまかわよしのぶ)

11
ローマ、パリ、ロンドンで起こった美術品盗難事件を描く本作。主人公の美術捜査官ガブリエル・コフィンっが、オークションハウスや美術館、個人ギャラリーなどを巡り、贋作や窃盗の謎を解き明かします。物語は、美術品の真贋を巡る複雑なプロットと、魅力的な美術史のディテールで展開されます。また、作者の美術史の専門知識も存分に生かされており、多様な視点からの描写が物語に深みを加えています。読み終えた後、美術品に対する私たちの期待や価値観について考えさせられる作品です。 2023/09/23

nashi

3
真作と贋作の複雑なすりかえや、盗みの手口について、明確な説明がなく、正直にいって、私には事件の真相がよくわからなかった。再読すればわかるかもしれないが、そこまでしようという気にはならなかった。西洋絵画の講義としてはとても面白かったし、人物にも魅力を感じるのに、自分の中で謎が解けないので、中途半端な後味。誰かにネタバレ承知で解説してほしいくらいだ。2012/05/14

saimoon

1
いくつかの事件が繋がって・・・と行くはずなのに、イマイチ読み込みきれなかった。出所させてまで協力させた人とか、どこで仕事したんだろう・・・別につまらない内容だったんじゃないので、妙に心残り。2010/07/20

生薬

0
よくわからない。

ぽこぺん

0
一番読みたい部分が書かれていないのが物足りない。その絵が欲しい理由は誰かの恨みつらみの解消ばかり。2014/06/24

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