内容説明
雷からスパムメール・ブロックまで万物を統べる確率・統計論の勘どころ。
目次
無作為性に囲まれて―どちらを見ても確率、確率、また確率
その確率は？―偶然の一致と意外性
法則を見極める―なぜカジノはかならず勝つのか？
カードで勝負―ブリッジ、ポーカー、ブラックジャック
殺人という最も卑劣な行為―傾向を読む
満足のいく意思決定―決断の下し方
白衣の研究者は信用できるか？―調査から言えること、言えないこと
そんなことは起きるはずがない―とても低い確率
コーヒーブレーク―経営が傾いたカジノの話
五一％対四九％―世論調査のほんとうの意味合い〔ほか〕
著者等紹介
ローゼンタール，ジェフリー・Ｓ．［ローゼンタール，ジェフリーＳ．］［Ｒｏｓｅｎｔｈａｌ，Ｊｅｆｆｒｅｙ Ｓ．］
１９６７年生まれの数学者。１９８８年トロント大学卒、１９９２年ハーヴァード大学より博士号取得、現在トロント大学統計学教授。数学者のほかにアマチュアミュージシャン、コンピュータ・プログラマー、即興コメディ・パフォーマーといった顔も持つ
中村義作［ナカムラギサク］
１９２８年生まれの数学者。１９５２年日本大学工学部電気工学科卒。以降電気通信省技官、信州大学工学部教授、静岡大学経営情報学部教授を経て、東海大学教育開発研究所教授
柴田裕之［シバタヤスシ］
１９５９年生まれ。早稲田大学・アーラム大学（米国）卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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owawamure
2
類書に比べて、とてもわかりやすかった。きっとすぐに内容は忘れるのだろうが、数学は非常に面白い。2011/09/26
\しおり/
1
賭け事の怖さが論理的に書かれている。ギャンブルの対戦相手との戦いではなくて、カジノとの戦い。結果は考えるまでもなく、利益あってこその商売だけど。大数の法則や効用関数などおもしろかった。たくさんあるギャンブルゲームの説明は読み飛ばしてしまった。この本を読んで、楽しみでする以外賭け事はしないと誓ったから。2015/04/14
T2C_
1
我々の生きる世界の多くは確率に支配されており、ゆえその中身を知る事でより有意に、或いは無意にも出来得る、という事が多くの実例と手法・考え方と共に示されていた。効用関数、有意確率、ポアソンクラッピング、サンプリングバイアス、誤差の範囲の話などが取り分け面白く、またギャンブルの不毛さが最も実感出来た一冊。より良い選択への糧としたい。2014/04/25
goodtrip
0
ギャンブル、事件・事故の遭遇率、製品の調査結果など、様々な物事に対する確率的なものの見方を提示してくれる。数式を排除しているので厳密な解説を求める人には物足りないかも知れないが、内容が易しいためすらすら読めた。『杞憂を避け、楽しい思いをし、より良い判断を』下すための本。2015/10/31
waka__1225
0
初めの方は統計学の基本である大数の法則や正規分布のことが書かれている。カジノのことなどで全然興味が湧かず読むのに苦労したが、後半からどんどんおもしろくなっていく。 ランダム性の話になると新たな発見があった。改めて量子力学を知りたいと思った。生物の進化の過程におけるランダム性やカオス理論の重要性を様々な例から実感できた。 自然界における安定した現象は、全て分子レベルの小さな現象がカオスに関係し合い、最終的には大数の法則で安定しているように見えているだけということが一番驚かされた。 統計学を初めて学ぶ、少し興2013/03/13
