内容説明
見目麗しく、知性も備えた娘ミシルは、外祖母からありとあらゆる媚態術と性の技芸を仕込まれていた。彼女の一族「大元神統」は、皇帝の一族に「色」を供することを至高の使命とし、皇太后や後宮を輩出してきた名門なのだ。ミシルは新羅の宮廷に上がるやいなや、純朴で繊細な皇帝の弟・世宗の寵愛を受ける。先には、宮廷での薔薇色の未来が待ち受けているかに見えた。だが、恋に狂った息子の姿を案じた皇太后はミシルを疎み、追放を画策するのだった―世界文学大賞を受賞し韓国で大ベストセラーを記録した官能歴史ロマン。
著者等紹介
キムビョラ[キムビョラ]
1969年生。延世大学国語国文学科卒業。1993年、中篇小説『閉ざされた門の外に吹く風の音』でデビュー。2005年に発表された『ミシル―新羅後宮秘録』は、第1回世界文学大賞を受賞した
米津篤八[ヨネズトクヤ]
早稲田大学政経学部卒、朝鮮語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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